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逆襲のシャア Mobile Suit Gundam Char's Counterattack 前半

ここでは、「逆襲のシャア Mobile Suit Gundam Char's Counterattack 前半」 に関する記事を紹介しています。
チェーン:「原因はなんです?重量が3キロ減った原因は」
オクトバー:「コックピット周辺のフレームの材質を変えたんです。強度は上がっていますから、絶対危険じゃありません」
チェーン:「当たり前でしょ!弱くなったらたまらないわ。なんで事前に通知して・・・」
オクトバー:「納期を10日も繰り上げられれば」
チェーン:「・・・っと。それはネオ・ジオンのシャアに言ってください。あの人がこんなに早く隕石落としをしなければ、こんな事にはならなかったわ」
「これね?」

オクトバー:「はい」
チェーン:「ん」

クェス:「・・・」
クリスチーネ:「・・・」
不良A:「おい!」
クェス:「あっ」
クリスチーネ:「・・・」
「あたし達が何したっていうの?」
警察官A:「未成年者をかどわかして。・・・」
クリスチーネ:「うっ」
警察官B:「だいたい、地球で遊んでいられる身分かよ?」
警察官C:「お前、クェス・パラヤだな?」
クェス:「・・・」

クェス:「・・・なによ。・・・」
キャサリン:「乗るんです、急ぐのよ。ほら、クェス。あっ」
「あなた、噛みました!クェスが噛んだんです!」
アデナウアー:「本当か?クェス」
キャサリン:「見てくださいよ!」
アデナウアー:「お前も乗って」
キャサリン:「・・・でも」
アデナウアー:「さあさあ・・・」
警察署長:「ご苦労様であります、アデナウアーさん」
警察官D:「なんです、ありゃあ?」
警察署長:「地球連邦政府高官ご一家ってやつだ。宇宙に連れて行けば不良が直るってんだろ」
警察官D:「あれ、奥さんじゃないんでしょ?」

キャサリン:「なんで軍用機を使わないんです?」
アデナウアー:「軍が動いているんだ。香港からの民間シャトルの方が安全だ」
クェス:「シャアが地球を寒冷化する作戦を、なんで抑えられなかったの?」
アデナウアー:「連邦政府はジオンのシャアが生きているなんて、信じてなかったんだよ」
クェス:「宇宙に100億の人が住んでいるのよ、お父さん達はそれを地球から見上げて、わかってるつもりで、その方がおかしいのよ!」
アデナウアー:「しかし・・・」

ジェガン隊A:「どこだ?」
ジェガン隊B:「北極星の方位!」
ジェガン隊A:「座標教えろ!」
ジェガン隊B:「無茶だ、離れろ!」

オペレーターA:「5、4、3、2、1、点火!」
ジェガン隊C:「アムロ大尉!フィフスが地球に向けて加速しました!」
オペレーターB:「フィフス、進入角度良好、速度良好」
ナナイ:「シャア大佐はモビルスーツデッキだな?」
オペレーターB:「は、サザビーです」
ナナイ:「大佐、ギュネイ・ガスの空域が膠着状態です。援護の必要を認めますが?」
シャア:「フィフス・ルナの投入は終わったのだ。総員引き上げのサインを出せ」
ナナイ:「出しましたが、モビルスーツの後退の為に、ミノフスキー粒子を散布して電波攪乱をすることができません」
シャア:「その分ギュネイが危険か。よし」
「ギュネイのヤクト・ドーガを援護、回収する!」

オペレーターC:「サザビー出ます、サザビー発進!」

アムロ:「このフィフスを、地球に落ちるのを阻止できなかったとは・・・ちいっ」
「・・・?」
「まだ援護がいた?シャアか!」

ギュネイ:「大佐!」
「ううっ・・・、機雷が仕掛けてあった?ミノフスキー粒子が薄くなっている」

アムロ:「なんでこんな物を地球に落とす?これでは、地球が寒くなって人が住めなくなる!核の冬が来るぞ!」
シャア:「地球に住む者は自分達の事しか考えていない、だから抹殺すると宣言した!」
アムロ:「人が人に罰を与えるなどと!」
シャア:「私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ、アムロ!」
アムロ:「エゴだよ、それは!」
シャア:「地球が持たん時が来ているのだ!」
「そんな物では!」

ギュネイ:「大佐、なんでファンネルを使わないんです?」
「大佐、自分に構わずに!」

シャア:「ギュネイ、帰艦するぞ」
ギュネイ:「一人で行けますから!」
シャア:「無理だ、外から見るとわかる。よくフィフス・ルナの核ノズルを守ってくれた」

ミライ:「だってこれ、正式の航空券ですよ?」
オフィサー:「ですがねー・・・」
「どうします?」

キャサリン:「嫌ですよ。この子と行くぐらいなら地球で凍え死んだ方がましだわ」
クェス:「そうしなよ」
キャサリン:「・・・あっ」
「・・・嫌よ、こんなの!」
アデナウアー:「キャシー・・・」
クェス:「行こ、宇宙に」
アデナウアー:「ああ・・・」
ミライ:「これが、地球連邦政府の推薦状で・・・」
アデナウアー:「君、二枚でいい」
オフィサー:「はい、二枚ですね」
アデナウアー:「君」
オフィサー:「はい」
「あのお客様の推薦状ですか?」
アデナウアー:「ああ」
オフィサー:「連邦政府のジョン・バウアー様からです」
アデナウアー:「ふむ、一人乗せてやれ」
オフィサー:「あ、はい?」
アデナウアー:「こちらが政治特権で割り込んだんだ。バウアーには借りもあったしな」
オフィサー:「政治屋ってこれだ・・・」
「あ、奥さん、お一人乗れます。次の便でお二人ってどうです?」
ミライ:「でも、次の便はわからないんでしょ?」
オフィサー:「ええ、戦争になったってニュースですからね」
ミライ:「この子が行きます」
オフィサー:「ハサウェイ・ノア。寄留先はロンデニオンね」
ミライ:「はい、父親がいるんです」
「ハサウェイ!」
オフィサー:「はい。シャトルはすぐに出ますよ」
ハサウェイ:「でも・・・」
ミライ:「あなたは男の子よ。宇宙を体験するのは遅いぐらい」
ハサウェイ:「ママとチェーミンは?」
ミライ:「大丈夫、今度の戦争は長くはないわ。すぐに追いかけられるってここの人も言っているでしょ」
ハサウェイ:「本当だね?」
ミライ:「ええ」

ハナン:「リ・ガズィ、整備に降ろします」
アムロ:「頼む、ハナン軍曹」
ハナン:「はい」

アムロ:「サイド2からの攻撃はまだなのか?」
ブライト:「ああ、遅いな」
アムロ:「サイド1は、俺達ロンド・ベルの要請は聞けないのか」
ブライト:「コロニーの内乱を心配しているんだよ」
オペレーターD:「来ました、熱源!」
オペレーターE:「サイド2からのレーザー攻撃だ」
ブライト:「しかし、数が少ないな」
アムロ:「あれじゃ破壊できない」
オペレーターD:「依然、地球に降下中」
アムロ:「艦長、フィフス・ルナの落下勧告は出ているのか?」
ブライト:「チベットのラサにか?情報を知っている連中は真っ先に逃げ出しているよ」
アムロ:「だからシャアにやられる訳だ。だいたい、あのフィフス・ルナの推力に使っている核だって、シャアはどっから手に入れたんだ?」
ブライト:「連邦政府からだろ。うっ、軌道上げて」
アムロ:「レーザー攻撃が止むぞ」

砲撃手A:「うわあっ」
ネオジオン兵達:「天誅!」
「ネオ・ジオン万歳!!」

機長:「発進許可は出ましたが、参謀次官、隕石と思われる物の近くを通過します」
アデナウアー:「覚悟の上だ。時間通りにロンデニオンに到着すればいい」
機長:「ノーマルスーツを着けよう」
副長:「はい」

アデナウアー:「ありがとう」
ハサウェイ:「いえ」

クェス:「・・・」
アデナウアー:「どうした?」
クェス:「駄目だ、火の玉が!」
ハサウェイ:「えっ?」
クェス:「キャプテン、もっと右に寄って!」

機長:「来たぞ」
副長:「意外と北に寄ってるな」

クェス:「もっと右なのよ!」
乗客:「うわぁぁ!」
クェス:「キャプテン、もっと右!」
ハサウェイ:「座って!」
乗客:「うわぁぁ!」
クェス:「あっ、ああっ」
ハサウェイ:「あっ・・・」
アデナウアー:「か、神様・・・」
クェス:「ぺっ・・・」

アムロ:「情けない。シャアにやられるのを見ているだけだった。月に行く!」
ブライト:「アムロ!」
アムロ:「アストナージ!ゲタの用意はどうか?」
アストナージ:「外に用意してます!」
アムロ:「この二年間、全部のコロニーを調査したんだぞ。なのに、なぜシャアが軍の準備をしているのがわからなかったんだ!」
ブライト:「地球連邦政府は地球から宇宙を支配している。これを嫌っているスペースノイドは山ほどいる。ロンド・ベルが調査に行けば、一般人がガードしちまうのさ」
アムロ:「第二波はないはずだ。行ってくる。うまくいけば、スウィートウォーターに入る前のシャアを叩ける」

チェーン:「アナハイムはネオ・ジオンのモビルスーツも建造してるんですよ!」
アムロ:「本当か?」
オクトバー:「勘弁してください。我々技術部門は違いますよ」
アムロ:「それが企業ってもんだものな」
チェーン:「オクトバーさん、私をラーカイラムのクルーって信用してくれなかったんですよ」
アムロ:「チェーンがチャーミングすぎるからさ」
チェーン:「まあ!」
「シートのうしろにサイコミュの受信パックがあります」

アムロ:「この状態でモニターはつくか?」
チェーン:「はい」
アムロ:「うん、いいね。敵の脳波をサイコミュで強化して受信できれば、対応は速くなるからね」
オクトバー:「その大尉のアイデアがヒントになって、うちの材質開発部がフレームの中に同じ性能を持つ物を内蔵したんです」
アムロ:「フレームの中に内蔵?」
オクトバー:「ええ」

オクトバー:「このコンピュータ・チップが、言ってみれば金属粒子並みの大きさでフレームに封じ込めてあるんです」
アムロ:「すごいアイデアじゃないか」
オクトバー:「それで、このフレームにそれを使ってます」
アムロ:「しかし、この技術、君も知らないと言ったな?」
オクトバー:「材料開発部門から流れてきた情報です」
チェーン:「だから、部隊に帰ってもフレームのテストはしたいんです」
オクトバー:「わかってますよ」
アムロ:「νガンダム、すぐにも持って帰るぞ」
オクトバー:「実戦装備にあと三日は必要です」
アムロ:「駄目だ」
チェーン:「そうよ、駄目よ」

シャア:「フィフス・ルナ落としの作戦は、ネオ・ジオン軍として初めての艦隊戦であった。この作戦で諸君らの働きを見せてもらい、感動している。本日はこれらの作戦の締めくくりとして、追撃するロンド・ベルの艦隊に陽動をかけてもらう。単純な作戦ではあるが、無事任務を果たしてスウィートウォーターに帰投してもらいたい。以上」
カイザス:「結構です」
シャア:「これでは道化だよ」
ホルスト:「いや、ネオ・ジオンの総帥としてイメージ作戦をしませんとな」
ギュネイ:「大佐!フィフス・ルナでは申し訳ありませんでした!」
シャア:「お前はニュータイプ研究所で強化して、金が掛かっている。死なす訳にはいかない」
ナナイ:「気にしなくてよい。支度を急げ」
ギュネイ:「はい!ニュータイプ研究所所長、いえ、作戦士官殿」

カイザス:「ナナイ大尉、ギュネイは連れて行けるのか?」
ナナイ:「神経過敏になっていますが、ガードマンとしては確実です。コロニーの風景が精神安定剤になりましょう」
カイザス:「強化しすぎではないのか?」
シャア:「若いのさ」
カイザス:「大佐、よろしいですか、あなたはネオ・ジオンの総帥ですから」
シャア:「だからこうやって、政治向きの仕事にも出向くのだろう?」
「陽動を頼む」

ナナイ:「はい、大佐」

メラン:「敵が動きだしました」
ブライト:「どういうつもりだ?月とサイド1の中間で、シャアめ!」
メラン:「何考えてんでしょう?」
ブライト:「アナハイムはこっちの動きをフォローしているはずだ。アムロを呼びだせ!」
メラン:「はっ!」
ブライト:「戦闘ブリッジ!早く開くの!」

アムロ:「なんだ?」
チェーン:「ラー・カイラムから」
アムロ:「ん?シャアの第二波が月の近くで?俺にはロンド・ベルに帰投しろ?」
「サイコミュ受信の調整終了」

メカニックA:「ええっ?」
チェーン:「出るんですか?」
メカニックA:「でも、まだ終わっちゃあ・・・」
アムロ:「ほら」
メカニックA:「あっ」
チェーン:「出るんですか?」
アムロ:「火を入れる」
チェーン:「無理ですよ!」
アムロ:「方法はあるはずだ」
チェーン:「アムロ」
アムロ:「命令だ」
チェーン:「あ、はい」
「あっ」

アムロ:「チェーン、ブースターベッドと」
チェーン:「マスドライバーのですね?」
アムロ:「そうだ」

レズン:「なんて作戦だよ。モビルスーツは白兵戦がメインだってのに」
誘導手A:「発進だぞ、レズン!戦場に行けば好きやってるくせに!」
レズン:「わかったよ!」

オクトバー:「やめてください、間に合いはしません!」
チェーン:「行きます!」
オクトバー:「知りませんよ!」

パイロットA:「発進位置固定。以後SSE、指令待ち」
ホルスト:「似合うじゃないか」
ギュネイ:「任務ですから」
パイロットA:「はい、こちらSSE」
ナナイ:「まもなくモビルスーツが交戦に入ります。そうしたら発進です」
パイロットA:「了解」
カイザス:「そろそろだな」
ナナイ:「はい」
「メインブリッジ、タイミングよろしく」


オクトバー:「カウントダウン、良好です」
チェーン:「オクトバーさん!資料のサイコミュフレーム、ロンド・ベルに間違いなくね」
オクトバー:「送りますよ。ゼロ!」
チェーン:「ううううっ!」

ケーラ:「リ・ガズィは使えないんだな?」
メカニックB:「修理、間に合いません!」
ケーラ:「わかったよ」

アムロ:「チェーン、チェーン!」

ナナイ:「御無事で」

ブライト:「斉射、あと3秒。艦隊、退避運動に入る!」

レズン:「こういう時に数を減らす」
ケーラ:「ちっ」
ジェガン隊C:「ああっ!」
レズン:「みーつけた」

オペレーターF:「モビルスーツ部隊を突破した者がいる」
ブライト:「迎撃、弾幕!」
オペレーターF:「弾幕!」
トゥース:「おおっ」
ブライト:「隔壁。消化剤防御!」

アムロ:「月に地球、カペラ、ベガ、太陽と。現在地はここか。艦隊は?」
チェーン:「ん・・・」
アムロ:「チェーン」
チェーン:「あ」
アムロ:「大丈夫?」
チェーン:「あ、はい。あ、艦隊は?」
「始まってる」

アムロ:「ああ」
チェーン:「うしろに下がります」
アムロ:「頼む」

メカニックC:「なんだよ?よ、あの光、あれあれ」
「よけろよけろ、戦争やってんぞ!」
機長:「ありゃ。アポジモーターの修理ができなきゃ、このまま突っ込むぞ!」
メカニックC:「そんなぁー!!神様ーっ!!」
「うわあっ!!」

レズン:「取りついた!」

ブライト:「何やってんの!ジェガン部隊は?」
メラン:「弾幕、薄い!うわあっ!」
オペレーターF:「あっ?」
オペレーターG:「あれはケーラ機だぞ」
トゥース:「ケーラ、聞こえるか?味方の砲撃にやられる、離れろ!」
ケーラ:「大尉がいないんだから!」
レズン:「やるじゃないか、ちょこまかと」
ケーラ:「ああっ」
レズン:「ふん」
ケーラ:「ああっ」
「ああああっ」

レズン:「何?」
「援護の艦隊か?」
「あれか?」
「データにない機体だ」

アデナウアー:「ネオ・ジオンだと?」
メカニックD:「見ればわかるでしょう」
クェス:「戦争?」
ハサウェイ:「そうらしいけど」

レズン:「後退信号だ!」

ハサウェイ:「ガンダム?」

アムロ:「後退する?」
チェーン:「え?」
アムロ:「あの引き際、鮮やかだな。なんだ?」

男A:「ああっ」
L・B士官A:「ここから奥には入らないでください」
L・B兵A:「士官食堂からは出ないで」
L・B兵B:「靴は、足を床に押し付けるようにして、ほら。ん?」
ブライト:「あっ」
クェス:「ハサウェイ?」
ハサウェイ:「・・・父さん!おっ!んっ・・・あ・・・」
ブライト:「お前・・・」
「シャトルに乗ってたのか。どうして?」

ハサウェイ:「父さんがこの船の艦長だなんて」
ブライト:「母さんとチェーミンは?」
ハサウェイ:「えっ?ああ、僕だけうまく乗れたんだ」
アデナウアー:「艦長。感激の対面中、申し訳ないが」
ハサウェイ:「ああ、この人のおかげで僕、シャトルに乗れたんです」
ブライト:「そうか」
「参謀次官殿で?」

アデナウアー:「そうだ。この船をロンデニオンに向けてくれ。特命を受けている」
ブライト:「ハサウェイ、食堂に行っていなさい。事情は後で聞かせてもらう」
ハサウェイ:「は、はい」

アムロ:「ララァ・スン?」
「シャアと僕を、一緒くたに自分のものにできると思うな!」

ララァ:「意識が永遠に生き続けたら拷問よ。私はあなた達を見たいだけ」
アムロ:「そりゃあエゴだよ!」
ララァ:「私は永遠にあなた達の間にいたいの」
アムロ:「シャアは否定しろ!!」
ララァ:「彼は純粋よ」

アムロ:「純粋だと!?・・・くそ、また同じ夢を見るようになっちまった」
チェーン:「大尉」
アムロ:「なんだ?」
チェーン:「よろしければ、モビルスーツデッキに上がってください」
アムロ:「10分後に行く」
チェーン:「はい」

チェーン:「どうしたんだろう?恐い声」
アムロ:「チェーン」
チェーン:「あ、・・・」

クェス:「・・・、やられた?」
アストナージ:「そういうことだ、クェス・パラヤ」
クェス:「・・・、これが大きくてあたしの手に合わないんだもの」
アストナージ:「ノーマルスーツを着れば合うさ」
ハサウェイ:「今度は僕にやらせて!」
クェス:「・・・すごいね。前の戦闘で撮影した映像からすぐにCGを作っちゃうなんて」
アデナウアー:「軍事機密なんだから、ほかの人に喋っちゃあいかんぞ」
クェス:「ふん」
アデナウアー:「おい!」
ブライト:「いいセンスを持ってらっしゃいますよ」
アデナウアー:「あの子がこんな物に興味があるとは知らなかった」
クェス:「・・・やだ、人がいるとあれだ」
「あっ」

アムロ:「クェス・パラヤさん?」
クェス:「は、はい」
アムロ:「この先は、民間人は入らない方がいい」
クェス:「すみません」
アデナウアー:「クェス!邪魔になるぞ、来なさい!」
クェス:「先に行っててよ。何もわかってないんだから」
チェーン:「こっちです、アムロ!」
クェス:「・・・」
チェーン:「はーい!」
アムロ:「ああ、問題はなんだ?」
クェス:「そっか、あれがアムロ・レイか」
「こっちです!だって」

ハサウェイ:「クェス、俺、二機撃墜したぜ」
クェス:「ああ、じゃ、あたしとおんなじだねー!」

ハサウェイ:「感じなかったか?」
クェス:「ほかの大人とおんなじみたい」
ハサウェイ:「はい」
クェス:「ありがとう」
ハサウェイ:「でも、あの人初めてモビルスーツに乗った時にちゃんと操縦して、ジオン軍のザクってのを倒したんだぜ」
クェス:「ほんとかな?」
ハサウェイ:「コックピットに座っただけで、ガンダムの配線なんか全部わかったって」
クェス:「え?あっはははは!ははははっ!はは!」
ハサウェイ:「なんだよ?」
クェス:「ううん。それをニュータイプっていうんだ?」
ハサウェイ:「そうさ」
クェス:「インドのクリスチーナが言ってたのと違うな。ニュータイプは、物とか人の存在を正確に理解できる人のことだよ。それもさ、どんなに距離が離れていてもそういうのがわかるようになるの」
ハサウェイ:「ああ。人間って、地球だけに住んでいた時は頭の細胞の半分しか使ってなかったんだろ?それが、宇宙に出て、残りの頭の部分を使うようになれば、テレパシーだって予知能力だって高くなるよな。じゃないと、地球とコロニーで暮らしてたら家族だなんて思えなくなっちゃうもん」
クェス:「あんたんとこの家族はわかりあってんだ?」
ハサウェイ:「親父、いつもうるさいけどな」
クェス:「うちなんか、家族で地球にいたんだよ」

パイロットB:「連邦政府の提供してくれたコードでバッチシです」
シャア:「能天気な連中なのかな?」
ホルスト:「大佐、そりゃ違います。我々の根回しの結果です」
シャア:「わかっているよ」

クェス:「・・・、あれか、新しいモビルスーツって」
チェーン:「ん?」
クェス:「あっ」
チェーン:「民間人が入ってはいけないのよ」
クェス:「前にもここには入ったわ、あなたこそなんでここにいるの?」
チェーン:「えっ?なんでって、自分はこの船のメカニックマンよ」
クェス:「大人の言いそうなことね。あたしが聞きたいのはそういうことじゃないわ、アムロ・レイとの関係よ」
チェーン:「関係って、・・・私の尊敬する上官よ!」
クェス:「そうじゃないって。あたしはインドで修行したのよ、人類がみんな共感しあえるニュータイプになれるようにって。だからあたしは、ニュータイプだって言われているアムロに興味があったのに、なんであなたは邪魔するの?」
チェーン:「邪魔?」
クェス:「あんたあたしにとってそういう人よ。あんたこの船から降りなさいな!」
チェーン:「そんなこと、できるわけないでしょ?」
クェス:「でないと、あたし!」
ハサウェイ:「クェス、入っちゃあ!」
クェス:「うるさい!ああっ・・・」
ハサウェイ:「つかまって!」
クェス:「いやーん・・・」

クェス:「・・・」
ハサウェイ:「あ」
「クェス、コロニーだよ」

クェス:「コロニー?」
ハサウェイ:「サイド1のロンデニオンだ」
クェス:「・・・」
「シリンダーの中に街がある。湖も!こんなのを見れば、人が革新できるって信じられる」

ハサウェイ:「ザビ家が独立宣言した気分ってわかるよな」
クェス:「でも、ザビ家のジオンは地球に負けたんだよね?」
ハサウェイ:「そうだけど・・・」
クェス:「お父さんはこんなもの知らないで、地球から宇宙に住む人を支配しているのよね」
ハサウェイ:「だからさ。シャアは一度は地球の味方をしたけど、今度の作戦で地球を潰してしまおうってんだからな」
クェス:「その話わかるよ。地球の人って頑固で変わんないくせに、自分の奥さんや旦那さんだけは替えるでしょ。だからシャアはいろいろやって見せてさ、人の可能性見せようとしてんのよ」
ハサウェイ:「でもさ」
クェス:「え?」
ハサウェイ:「そんなことで地球を寒冷化してもいいの?」
クェス:「・・・うん、わかんない」

アムロ:「ん?」
ブライト:「シャアは本気で地球を冷却化するつもりなのかな?」
アムロ:「第一回戦はやっちまったんだぜ」
ブライト:「地球を完全に寒冷化するには、もうひとつぐらい隕石を落とさなければ無理だ。しかし、月の軌道内の石っころはすべて連邦軍が管理している。だからさ、スウィートウォーターをネオ・ジオンの領土に承認させて・・・」
アムロ:「その交渉にアデナウアー・パラヤが来たのか」
ブライト:「ああ、そう思えるな」
アムロ:「シャアは俺達と一緒に反連邦政府の連中と戦ったが、あれで地球に残っている連中の実態がわかって、本当に嫌気がさしたんだぜ」
ブライト:「そりゃあわかってる」
アムロ:「それで、すべての決着をつける気になったんだよ」
ブライト:「すべての?」
アムロ:「おい」

アデナウアー:「よく時間内に入ってくれた。これで地球は救われる」
ブライト:「交渉のご成功を」
アデナウアー:「交渉?誰と?どこで?」
ブライト:「ラサから宇宙軍を指揮するあなたが、散歩の為に宇宙にいらっしゃったとは思えません」
アデナウアー:「私がここに来たのは、連邦政府から発表があるまでは内密だぞ」
ブライト:「はっ」
クェス:「じゃあね!」
カムラン:「ご苦労様です。会計監査局のカムラン・ブルームです」
アデナウアー:「ご苦労」
カムラン:「危ないですよ!」
クェス:「でーん!ははははっ!ははは!」
アデナウアー:「クェス」
ブライト:「解散だ」
カムラン:「ブライト・ノア艦長か。ミライさんとうまくやっているのかな」
ブライト:「仕事は山ほどあるんだぞ!」

チェーン:「オクトバーさんの試料は下に着いてるそうです」
アムロ:「そりゃあよかった」
ハサウェイ:「こっちからコロニーの中、見えるんですか?」
アムロ:「見えるよ」
チェーン:「あの新しいフレームはいいアイデアですよ」
アムロ:「アデナウアー・パラヤな。俺達ロンド・ベルにはジオンの残党狩りをさせておいて、裏ではシャアと話し合ってる」
チェーン:「あれが政治家でしょ」
アムロ:「納得できるかい?」
チェーン:「そうね」
ハサウェイ:「わあーっ、コロニーだ!」
アムロ:「そうだ。ここは500万人ほどが住んでいる古い街さ」
チェーン:「いつもはこうしてやさしいのに、時々恐い声出しますね」
アムロ:「そうかな」
チェーン:「そうですよ」

ホルスト:「よくいらしてくださった」
アデナウアー:「貴官こそ、我がロンデニオンにようこそ」
カムラン:(ネオ・ジオンの連中じゃないか)

ハサウェイ:「いいんですか?アムロさん取っちゃって」
チェーン:「いいのよ、あなたがいない所で仲良くしてるから」
ハサウェイ:「ひゃははは!」
ブライト:「ハサウェイ!」
ハサウェイ:「あ、父さん!」
ブライト:「デートの電話を父親に入れるなって言っておけ」
ハサウェイ:「クェス?」

クェス:「捜したよ。軍艦には直通電話できないしさ。艦長さんを呼び出したりしてごめん」
ハサウェイ:「いいんだって」
トゥース:「そうですか?」
ブライト:「ああ」
アムロ:「あいつのチャージできてる?」
係員A:「あ、はい」
「出してあげて」
係員B:「はい、ハロですね?」
ハサウェイ:「ドレーク・ホテル?」
「アムロさん」


連邦高官A:「総帥みずから」
連邦高官B:「おおっ」
ホルスト:「今日の交渉は、我々が地球連邦政府に礼を尽くす立場でありますから、当然でしょう」
アデナウアー:「それで我々も、心底安心できるというものです、閣下」
シャア:「それは結構」
ホルスト:「で、調印書は本物でしょうな?」
アデナウアー:「勿論です。地球連邦政府は、フィフス・ルナがラサに降下する前に移動いたしまして、公の効力を持つものを用意いたしました」
カムラン:(なんの調印書だ?)
アデナウアー:「当方の条件を承認していただければ、小惑星アクシズをネオ・ジオンに譲渡いたします」
カムラン:(なんだって?)

ハサウェイ:「ハーロ!」
ハロ:「ハロ」
ハサウェイ:「ふへへへっ」
アムロ:「ハサウェイ」
ハサウェイ:「あ、はい」
「・・・、ハロのことは母からよく聞いてました」

アムロ:「三代目だけど大事にしてよ」
ハサウェイ:「勿論」

ホルスト:「このルナに我がネオ・ジオン艦隊が投降したあとでですか?」
ジオン高官A:「このアクシズを我がスウィートウォーターに移動させるのは?」
アデナウアー:「それらの条件を認めていただかなければ、和平話はなしですな」
カムラン:(金塊)
「なんだ?」
ジオン士官A:「アクシズの代金のご確認を願います」
連邦高官C:「会計局の者は彼です」
カムラン:「あ、・・・」
ホルスト:「これでアクシズは我々が買い取ったわけですが、アクシズをスウィートウォーターに運搬する仕事は、我が艦隊にやらせたいのですが」
アデナウアー:「なぜです?」
ホルスト:「艦隊の者が失業しても、我々は失業手当も出せない現状でして」
シャア:「そうか、問題だな」
アデナウアー:「了解です、連邦軍への再就職を考慮しましょう。それにあのアクシズの移動は、装備されている核エンジンがまだ使えますから、大丈夫です」
ホルスト:「昔のエンジンがまだ使える、や、そりゃすごい」
シャア:「では」

シャア:「俗物どもが」
「しかし、ここに我々がいるのをロンド・ベルの連中が知ったら、ただじゃすまないな」

ホルスト:「左様ですな」
シャア:(アムロ、私はあこぎな事をやっている、近くにいるのならこの私を感じてみろ)
「街を行くのはやめるぞ」

ホルスト:「はっ」
ジオン高官達:「ジーク・ジオン」
シャア:「ジーク・ジオン」

クェス:「すごーい!」
ハサウェイ:「わあーっ!」
クェス:「あの白鳥を追いかけて、アムロ!」
アムロ:「ん?」
ララァ:(ふふふふふ、ふふふふっ)
クェス:「きゃあ、あはははっ、あはは」
ハサウェイ:「・・・」
クェス:「ああっ」
アムロ:「・・・」
ハサウェイ:「・・・」
アムロ:「貴様!」
側近A:「どうなさいました?」
シャア:「ギュネイを呼べ!」
側近A:「はっ!」
アムロ:「なんでここにいるんだ!?」
シャア:「私はお前と違って、パイロットだけをやっているわけにはいかん!」
アムロ:「なんだと!」
クェス:(あれが、シャア)
アムロ:「俺達と一緒に戦った男が、なんで地球潰しを?」
シャア:「地球に残っている連中は地球を汚染しているだけの、重力に魂を縛られている人々だ!」
クェス:(・・・、だから夫婦でもいがみあっていられるんだ。あっ)
アムロ:「そうか!」
「シャア!、・・・」

シャア:「うっ」
クェス:「・・・」
シャア:「ええい」
アムロ:「・・・なんで・・・」
シャア:「おっ」
「世界は、人間のエゴ全部は飲み込めやしない」

アムロ:「人間の知恵はそんなもんだって乗り越えられる!」
シャア:「・・・ならば、今すぐ愚民どもすべてに英知を授けてみせろ!」
クェス:「そうだわ、それができないから」
シャア:「・・・」
アムロ:「・・・、貴様をやってからそうさせてもらう!」
クェス:「ええい!」
アムロ:「あっ」
クェス:「アムロ、あんたちょっとせこいよ!」
アムロ:「クェス!」
シャア:「行くかい?」
クェス:「えっ?」
アムロ:「シャア」
ハサウェイ:「クェス!」
アムロ:「・・・」
ギュネイ:「大佐!」
ハサウェイ:「うわっ」
アムロ:「うわっ」
ハサウェイ:「クェス!クェス!」
クェス:「ハサウェイ」
アムロ:「おっ」
ハサウェイ:「うわっ」
アムロ:「シャア!」

カムラン:「お忙しいところを」
ブライト:「やっぱりあなたですか、カムランさん」
カムラン:「どうも」
ブライト:「会計監査局のあなたが、なんでしょう?」
カムラン:「ミライ、ああいえ、奥様はお元気でしょうか?」
ブライト:「この半年ほど会っていません。彼女はずっと地球なのです」
カムラン:「そうですか」
ブライト:「何か?」
カムラン:「どなたにお話をしたらよいか迷いましたが、シャアがこのコロニーにいるのです」
ブライト:「・・・なんです?」
カムラン:「シャア・アズナブルがこのコロニーで、連邦政府の高官と会ったのです」
ブライト:「アデナウアー・パラヤにですか?」
カムラン:「彼だけではありません、ほかにも数人。連中はシャアと和平が成立したと考えているのです」
ブライト:「そりゃあ・・・」

メカニックE:「いい趣味してるじゃないか。いくらなら売る?」
ギュネイ:「冗談言わないでくれよ、ちょっと売れないね」

パイロットC:「いらっしゃいました」
ホルスト:「間に合ったか」
シャア:「我々は空に出るが、どうするね?クェス・エア」
「軍の動きはどうか?」

パイロットC:「まだありません」
クェス:「ラー・カイラムには嫌な女がいるんです」
シャア:「そうなのか。じゃ」

アデナウアー:「なんだ?」
ブライト:「あなたはシャアの本性がわかっていませんよ!」
アデナウアー:「隕石のアクシズを売った金で連邦政府の福祉政策が充実するんだぞ。でなければ、シャアはコロニー潰しをかけると言ったんだ」
ブライト:「シャアはコロニー潰しはしません、地球に残ったあなた達を潰すだけです」
アデナウアー:「私はルナ2に行って武装解除の受け入れ準備をさせる」
ブライト:「艦隊の武装解除?なんで我々ロンド・ベルにやらせないんです?」
アデナウアー:「ああああっ・・・」
L・B士官B:「・・・」
「お気をつけて」
アデナウアー:「・・・、あ、電話、借りられんか?」
L・B士官B:「はっ」
アデナウアー:「コロニーの近くにシャアの艦隊は呼べんよ」
L・B士官B:「参謀」
ブライト:「ではロンド・ベルは、独自の行動を取らせていただきます」
アデナウアー:「当たり前だ。貴官らが地球の危機と判断したら、いつでも動け」
「クェスはなんでホテルにおらん?艦長、伝言を頼む、数日ホテルで待っているようにと」
ブライト:「はい」

クェス:「・・・」
ギュネイ:「閉じるぞ」
クェス:「・・・浮いている」
ギュネイ:「これで」
クェス:「知っている。なんかジェガンより古いけど、わかるわ」
ギュネイ:「ほんとか?」
クェス:「こうでしょ?」
「わあー!」

ギュネイ:「ランチを正面に入れてみろ」
クェス:「ん」
ギュネイ:「ほんとに操縦初めてか?」
クェス:「そーれ、トンボ返りー!」

パイロットD:「あ、あれ」
ホルスト:「クェスですか?」
シャア:「ああ、才能があるようだな」
パイロットE:「出迎えのムサカです」

クェス:「ぎゅーん!」
ギュネイ:「よ、よせ」
オペレーターH:「なんだ?」
ギュネイ:「許可があるまではもう近づくな!」
クェス:「いいの!」
ギュネイ:「勘弁してくれよ。そうでなくても俺は、ニュータイプ研究所出身だってやっかまれてるんだからさ」
クェス:「・・・、あたしがいるじゃない、ふふっ」

シャア:「地球を嫌うとは、よほど嫌な思い出があるんだな?クェス・エア」
「なんで、私に興味を持ったのだ?」

クェス:「あなた、人の魂は地球の重力に引かれるって言ったでしょ、あれ、あたしに実感なんだ。でもさ、それがわかる人って不幸な人じゃないかって、気になったの」
シャア:「私は信じる道を進んでいるつもりだ」
クェス:「あたし、白鳥が飛ぶのを見てアムロが叫んで、あたしも叫んだわ。そうしたら、あなたが現れた」
シャア:「それでアムロ達を裏切ったのか?」
クェス:「あはは!あの人達とは偶然知り合っただけ。まだ友達にもなっていなかったわ」

ジャンク屋:「宇宙用の免許取るったって大変だぜ」
ハサウェイ:「コロニー公社に勤めりゃ、コロニーの修理で食いっぱぐれないだろ。実技に強くないと。んん!・・・わっ!いてっ!」
ジャンク屋:「ローンは50ヵ月でいいんだな?」
ハサウェイ:「ええ?ああああっ!」
「うわっ、いてえ」


シャア:「4、5回であれだ。本物だな」
ナナイ:「はい、クェスの脳波とサイコミュとの連動は完璧です」
「クェス、ターゲットはわかりますね?」

クェス:「はい!」
ナナイ:「あとはファンネルが自動的に進入します」
クェス:「はい!」
ナナイ:「ファンネル放出」
クェス:「はい!」

クェス:「あたしの脳波だけで、あれがコントロールできるの?」
ナナイ:「ターゲットをイメージしろ」
クェス:「イメージ?・・・行け、ファンネル達!」

ナナイ:「あとはファンネル達に攻撃命令」

クェス:「ファンネル?」
「あ、これ?ファンネル!」
「わあ」


シャア:「あの子と同じだ」

老婆A:「お願いします」
男B:「総帥が乗っているって?」
男C:「前の方さ」
男D:「ほら」
男E:「総帥にだよ」
男F:「総帥に」
クェス:「大佐に?」
男G:「向こうから、総帥にと」
シャア:「ありがとう」
老婆A:「ジーク・ジオン」
乗客達:「ジーク・ジオン、ジーク・ジオン、ジーク・ジオン」

乗客達:「♪星の光にー思いをかけてー熱い銀河をー胸にー抱けばー夢はいつしかーこの手に届くーChar's believing ours pray pray! Char's believing ours pray pray!」

クェス:「ふふっ、大佐は格好だけじゃないんですね!」
シャア:「おかしいか?」
クェス:「いいえ。それで、地球を潰すんですか?」
シャア:「潰しはしない。地球にはちょっと休んでもらうのさ」
クェス:「ああ、そういうことですか」
シャア:「訓練で頭痛は出なかったのか?」
クェス:「ええ、勿論」

シャア:「ギュネイ、明日からの作戦を頼むぞ」
ギュネイ:「はっ」
シャア:「大丈夫か?明日からの作戦は遊びじゃあない」
クェス:「勿論、あっ、大佐・・・」
シャア:「今夜はよく休め」
「ゆけ!」


ナナイ:「アクシズを地球にぶつけるだけで、地球は核の冬と同じ規模の被害を受けます。それは、どんな独裁者でもやったことがない悪行ですよ」
「それでいいのですか?シャア大佐」

シャア:「いまさら説教はないぞ、ナナイ。私は、宙に出た人類の革新を信じている。しかし、人類全体をニュータイプにする為には、誰かが人類の業を背負わなければならない」
ナナイ:「それでいいのですか?」
「大佐はあのアムロを見返したい為に、今度の作戦を思いついたのでしょ?」

シャア:「私はそんなに小さい男か?」
ナナイ:「アムロ・レイは、やさしさがニュータイプの武器だと勘違いしている男です。女性ならそんな男も許せますが、大佐はそんなアムロを許せない」

シャア:(ジオン独立戦争の渦中、私が目をかけていたパイロット、ララァ・スンは、敵対するアムロの中に求めていたやさしさを見つけた。あれがニュータイプ同士の共感だろうとはわかる)
(シャア):「む?」
(アムロ):「ララァ!」
(ララァ):「アムロ!」
(シャア):「ララァ、敵とじゃれるな!」
(ララァ):「大佐、いけません!」
(シャア):「何?」
(あの時、妹のアルティシアがいなければ)

(ララァ):「ああーっ!!」
(アムロ):「しまった!」
シャア:「ララァ!」
「ララァ!」
(ああ、私を導いて欲しかった。なまじ、人の意思が感知できたばかりに)


ナナイ:「どうなさいました?」
シャア:「似過ぎた者同士は憎みあうということさ」
ナナイ:「恋しさあまって憎さ100倍ですか?」
シャア:「ふん、まあな。明日の作戦は頼むぞ」
ナナイ:「・・・」
シャア:「私はアクシズに先行してお前を待つよ」
ナナイ:「クェス、よろしいんですね?」
シャア:「あれ以上の強化は、必要ないと思うが?」
ナナイ:「はい。あの子はサイコフレームを使わなくとも、ファンネルをコントロールできるニュータイプです」
シャア:「そうだろうな」
ナナイ:「・・・、ジオン・ダイクンの名前を受け継ぐ覚悟が、大佐を変えたと思いたいが。くそっ」
「あんな小娘に気を取られて」


ギュネイ:「欲求不満のはけ口を、戦争に向けてるだけなんだ」
クェス:「何それ?」
ギュネイ:「大佐みたいなのが頭に来ると、コロニー潰しなんかやるんだよ。そんな時に、大佐を止める力がいるだろ?だから俺はニュータイプに強化してもらったんだ。両親はコロニー潰しでやられちまったからな」
「スケベども!」

クェス:「ふーん、エスパーになりたいんだ」
ギュネイ:「ああ。だけど、ニュータイプ研究所の強化じゃクェスみたいにはなれないってわかったよ。だから俺、クェスと付き合ってクェスを研究させてもらう」
クェス:「付き合いたいって事?」
ギュネイ:「年が気になる?」
クェス:「ああ、あんた、あたしが大佐好きだからやきもち妬いてんだ」
ギュネイ:「違うって、あっ、・・・クェス!」

子供A:「やっちゃえよ!」
子供B:「よせよ!」
子供A:「あはははっ!」
子供B:「こいつ!」
子供A:「ずるいぞ!」
チェーミン:「じゃあ、当分シャトルは出ないの?」
ミライ:「シャトルの会社はホンコンを逃げ出すって」
チェーミン:「和平するってニュース、嘘なの?」
ミライ:「今度はホンコンが狙われているのよ」
チェーミン:「隕石が落ちるの?」
ミライ:「シャアならやるわ。母さんも昔、戦った事があるからわかるの。地球の人は荒れるだけでしょ、シャアは純粋すぎる人よ」

シャア:「このコロニー、スウィートウォーターは、密閉型とオープン型を繋ぎ合わせて建造された、きわめて不安定な物である。それも、過去の宇宙戦争で生まれた難民の為に急遽、建造された物だからだ。しかも、地球連邦政府が難民に対して行った施策はここまでで、入れ物さえ作ればよしとして、彼らは地球に引きこもり、我々に地球を解放することはしなかったのである。私の父、ジオン・ダイクンが宇宙移民者、すなわちスペースノイドの自治権を地球に要求した時、父ジオンはザビ家に暗殺された。そしてそのザビ家一党はジオン公国を騙り、地球に独立戦争を仕掛けたのである。その結果は諸君らが知っている通り、ザビ家の敗北に終わった。それはいい。しかしその結果、地球連邦政府は増長し、連邦軍の内部は腐敗し、ティターンズのような反連邦政府運動を生み、ザビ家の残党を騙るハマーンの跳梁ともなった。これが、難民を生んだ歴史である」
クェス:「あたし、みんな知っていたな」
シャア:「ここに至って私は、人類が今後、絶対に戦争を繰り返さないようにすべきだと確信したのである。それが、アクシズを地球に落とす作戦の真の目的である。これによって、地球圏の戦争の源である地球に居続ける人々を粛清する」
ネオジオン兵達:「おおーっ!」
ネオジオン兵A:「大佐ーっ!」
ネオジオン兵B:「スウィートウォーターの救世主だ!」
ネオジオン兵達:「ジーク、ジーク、ジーク、ジーク!」
クェス:「ルナで武装解除するって話、嘘なのかな?」
シャア:「諸君、みずからの道を拓く為、難民の為の政治を手に入れる為に、あと一息!諸君らの力を私に貸していただきたい!そして私は、父ジオンのもとに召されるであろう!」
ネオジオン兵達:「おおーっ!」

ホルスト:「レウルーラですな。しかし、こんなダミーで騙せますか?」
シャア:「海軍の連中は、船の数が合っていれば安心するものさ」
ホルスト:「ダミー混じりの艦隊でルナを叩き、その間に大佐御自身がアクシズに進攻なさる。うまくすれば、ルナの核兵器まで使えますな」
シャア:「ああ、アクシズを加速するのにも、地球を汚染させるにもな」


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