鉄血のオルフェンズ 第38話 天使を狩る者

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三日月:「おいバルバトス、あれはお前の獲物なんだろ?余計な鎖は外してやるから見せてみろよお前の力。」


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一ヶ月後
マクマード:「悪いな、後始末の最中に呼びつけちまって。しかし厄祭戦時代の化け物の始末とはなぁ。随分ときつい下働きが多い役職みてぇじゃねぇか、火星の王ってのは。まずは聞かせてもらおうか。今回の顛末。火星の王とその仲間たちの壮絶な冒険譚をよぉ。」

オルガ:「うっぐっ!」
マクギリス:「援護する。石動、お前は左から」
三日月:「いらない。邪魔」
石動:「うわっ!」
ジュリエッタ:「あっ・・・くっ。小者が!あっ!」
オルガ:「一人でやろうってのか!?ミカ!」
三日月:「大丈夫」
石動:「何なんだ?これは・・・」
ジュリエッタ:「動きが・・・見えない」
三日月:「使ってやるからもっとよこせ、こんなもんかよ、お前の力は」
マクギリス:「これが厄祭戦を終わらせた力・・・か」
三日月:「あっ。うっ!あっぶねぇ・・・なぁ!」
石動:「なっ!?」
三日月:「借りるよ」
ジュリエッタ:「すごい・・・」
三日月:「うん、ちょうどいい。これなら殺しきれる。」
石動:「なんという・・・」
マクギリス:「そうか・・・」
石動:「准将?」
マクギリス:「私の迷いの霧を晴らしてくれたのだよ」

マクマード:「ふぅ~・・・。で?」
オルガ:「今回の件を受けてギャラルホルンは火星全土で厄祭戦時代の遺物の再調査を行うよう・・・。」
マクマード:「それはどうでもいい。」
オルガ:「うちの力は示せたと思います。しかし俺らだけで事を収めきれなかったことも自覚しています。ですがファリド公が鉄華団を買っているかぎり、俺たちはヤツが勝てるように力を貸し続ける。それがひいてはテイワズのためにもなると思ってます。これを。」
マクマード:「なんのまねだ?」
オルガ:「俺たち鉄華団はこれからどう転ぶか分からない戦いに挑みます。俺たちの存在がおやじに迷惑をかけるようなら、それをたたき割って親子の縁を切ってください。」
マクマード:「ふっ・・・ははははっ。あぁ~。すっかり毛並みのいいギャラルホルンの犬になったじゃねぇかオルガ。」
オルガ:「それは・・・。なっ!?」
マクマード:「別に咎め立てるつもりはねぇ。テイワズとしても今火星のシノギを捨てるわけにゃあいかねぇからな。しかしこっから先はちぃっと話が違う。こいつは受け取っておく。」
オルガ:「ふぅ・・・。」
マクマード:「お前らには今までさんざん目を掛けてきた。テイワズを裏切るようなまねすりゃあこの盃をたたき割るだけじゃあ済まされねぇ。分かってるな?」
オルガ:「はい。」

ジャスレイ部下:「うまくやりやがったな、鉄華団の連中め。」
ジャスレイ部下:「これでおやじはファリド家・・・いやギャラルホルンと鉄華団の関係を認めたってことになる。」
ジャスレイ:「こっちもつながっただろうがよ。しかも相手はギャラルホルン最大戦力を誇るアリアンロッド艦隊。マクギリスって若造を相手にするよりよっぽどぶっといパイプだ。」
ジャスレイ部下:「叔父貴。」
ジャスレイ:「こっからだぜお楽しみはよぉ。なあ名瀬よ。」

マクギリス:「報告書にあるとおり私が火星に向かった目的はあくまでもモビルアーマーの視察でした。ですがそれを邪推したクジャン公の介入がモビルアーマーを目覚めさせることとなってしまった。我がファリド家が現地の組織と協力しモビルアーマーを撃破したことで事なきをえましたが一歩間違えれば市街地は蹂躙され、火星は大惨事となっていたことでしょう。」
イオク:「くっ黙れ!全て貴公が仕組んだことではないか!」
マクギリス:「私が?なんのために?」
イオク:「七星勲章!」
マクギリス:「そんなものに興味はない。」
イオク:「しらを切っても無駄だ!そうですよね?エリオン公。えっ?」
ラスタル:「んん・・・。モビルアーマーの鎮圧お見事であったファリド公。」
イオク:「そんな!ラスタル様何を・・・。」

イオク:「なぜですか!?マクギリスに野心ありとなぜあの場で糾弾をしない・・・。」
ラスタル:「落ち着けイオク。野心の正体をつかめぬというのにいくら糾弾したところでただの遠吠えにしかならん。」
イオク:「で・・・ですが・・・。」
ラスタル:「我々ギャラルホルンは秩序の番人。物事の順序を乱せば必ずや足元をすくわれるだろう。」
イオク:「それは・・・。ひっ!」
ラスタル:「ギャラルホルンのあるべき姿を忘れ目的を見誤る。そのような家門と手を組むことはセブンスターズの一角を預かる者として一考せねばなるまいな。」
イオク:「あぁ・・・。」
ラスタル:「頭を冷やせ、イオク・クジャン。」
イオク:「あっ・・・。」

ジュリエッタ:「ラスタル様、先日技術部から要請のあった新型のテストパイロットの件・・・。」
ラスタル:「ああ聞いている。お前が引き受ける必要は・・・。」
ジュリエッタ:「いえぜひやらせていただきたいと。」
ラスタル:「イオクへの話を聞いていなかったのか?」
ジュリエッタ:「聞いていました。しかし私は順序を間違えてはいません。ラスタル様の持つ研ぎ澄まされた一振りの剣となりたい。だから強くなりたい。それ以上のことは望みません。」
ラスタル:「好きにしろ。しかしお前は十分に強い。俺がそれを望んでいないことだけは理解しておけ。」
ジュリエッタ:「はい。」

名瀬:「おやじに盃を預けたらしいな。おやじおっかなかったろう。」
オルガ:「裏切ったらただじゃ済まねぇって釘を刺されました。」
名瀬:「ははっ。今回の件がうまくいけば俺も本部の若頭に昇進だとよ。」
オルガ:「若頭!?」
名瀬:「お前らが勝ったあとのことを考えてんだろう。俺に肩書を付けてお前らの手綱をしっかり握れってな。おやじは結果でしか判断しねぇ。一度動きだしたらもう降りることはできねぇぞ。」
オルガ:「分かってるつもりです。」
名瀬:「そうか。ならいい。そういやいつバルバトスを歳星に持ってくるんだ?相当ボロボロになっちまったんだろ?」
オルガ:「はい・・・。」
名瀬:「三日月はどうしてる?」
オルガ:「ミカは・・・。」

団員:「慌てんなケガ人が先だ!」
団員:「消火剤持ってこい!」
団員:「モビルワーカーは後回しだぞ!」
オルガ:「なんでミカを降ろさねぇんだ!?」
雪之丞:「意識が戻るまで『阿頼耶識』の接続は外せねぇんだ。強制解除すりゃあどうなるか分からねぇ」
オルガ:「くそっ」
三日月:「ん・・・」
雪之丞:「おっ」
オルガ:「ミカ!」
三日月:「あぁ・・・」
雪之丞:「気が付いたのか?」
オルガ:「大丈夫か?気分はどうだ?」
三日月:「ふぅ・・・」
オルガ:「おやっさん!」
雪之丞:「あっおう。ヤマギやってくれ」
ヤマギ:「はい。阿頼耶識外します」
三日月:「あっ」
オルガ:「あっミカ!どうした?どっか痛めたのか?」
三日月:「いやなんか・・・足が動かないな」
オルガ:「なっ!?」
雪之丞:「くっ・・・」
オルガ:「ミカ・・・」

名瀬:「今度は足か。」
オルガ:「というか右半身らしいです。」
名瀬:「んん・・・。なあ一つ聞くぜ。」
オルガ:「えっ?」
名瀬:「火星の王ってのが家族のために本当にお前の目指すべき場所なのか?」
オルガ:「俺はそう思ってます。そうなればあいつらにも楽をさせてやれる。立場もつけてやれる。」
名瀬:「そうか。」
オルガ:「兄貴どうしてそんなことを・・・。」
名瀬:「お前がどうにも生き急ぎ過ぎているように見えてな。家族のためってんなら他にも方法は・・・。」
オルガ:「方法はあるのかもしれない。けど俺らは結局戦うことから逃げられねぇ。これまで流した血とこれから流す血で・・・。」
名瀬:「どうして熱くなる?お前の言うとおりだオルガ。結局のところこれしか道はないのかもしれねぇ。でもよ、今のお前はこう叫んでいるように見えるんだ。『目指す場所なんてどこでも関係ねぇ。とにかくとっとと上がって楽になりてぇ』ってな。」
オルガ:「くっ・・・兄貴。」

38.png

クーデリア:「お見舞い、遅くなってしまってごめんなさい。」
アトラ:「クーデリアさん後始末とかで大変だったんだし、しかたないよ。おいしそうなお見舞い。よかったね三日月。」
三日月:「うん。うまい。」
クーデリア:「よかった。」
アトラ:「ああ~ほら三日月クリーム垂れてる。」
三日月:「んん~?」
アトラ:「三日月全然じっとしてくれなくて、ハッシュ君に運ばせてすぐどこか行っちゃうんです。」
クーデリア:「えっ?」
三日月:「だからバルバトスの近くに置いといてよ。あれにつないでくれたら動けるから。」
アトラ:「もう~またそんなこと言って。」
三日月:「桜ちゃんとこはどう?」
クーデリア:「あっ順調ですよ。来月にはまた次の収穫です。」
三日月:「そっか。でもこれじゃあもう手伝えないな。」
クーデリア:「そんなことありません!畑仕事なら私もお手伝いしますし。」
三日月:「ダメでしょ。」
クーデリア:「あっ」
アトラ:「あっ」
三日月:「クーデリアにはクーデリアの仕事があるでしょ。」
クーデリア:「あっ・・・はいそうですよね。」

クーデリア:「私は卑怯者です。」
アトラ:「えっ?」
クーデリア:「三日月に会うのが怖かった。不安だったんです。だからずっと会いに来ることができなかった。」
アトラ:「クーデリアさん・・・。で・・・でも三日月何も変わらなかったでしょ?」
クーデリア:「はい変わりませんでした。」
アトラ:「あっ・・・。」
クーデリア:「それをずっと恐れていたんです。」
アトラ:「えっ?」
クーデリア:「こんなことになっても変わらなかったら・・・またどこかへ行ってしまったら・・・。」
アトラ:「あっ・・・」
クーデリア:「どうしました?」
アトラ:「クーデリアさんの前世ってなんですか?」
クーデリア:「ぜ・・・前世ですか?ちょっと分かりかねますが。」
アトラ:「私同じこと考えてた。」
クーデリア:「えぇ・・・?」
アトラ:「三日月、変わらなくて体・・・腕がなくなってもバルバトスがあれば大丈夫とか言って・・・。団長が言ったらいつでも働けるって・・・。」
クーデリア:「アトラさん。」
アトラ:「それ変わらないのうれしいはずなのに・・・次にどこかに行ったらもう三日月戻ってこないような気がして・・・。」
クーデリア:「アトラさん。」
アトラ:「私クーデリアさんにお願いしたいことがあるんです。」
クーデリア:「なんでしょう?えっ?」
アトラ:「三日月と子供!つくってほしいんです!」
クーデリア:「えっ?はあ?ええっ!?」

石動:「エドモントンでの戦闘に単独で参加後、鉄華団以外の何者かの襲撃を受けガンダム・キマリスは大破。地上部隊に回収されるもボードウィン特務三佐は死亡。亡骸は荼毘に付されセブンスターズの墓地に埋葬されました。」
マクギリス:「キマリスは?」
石動:「ボードウィン家に返還されたようです。准将?」
マクギリス:「石動、お前はあれをどう見た?」
石動:「あれ・・・といいますと?」
マクギリス:「バルバトスの戦いだ。」
石動:「力量は認めます。しかしあの戦いざまにはいささか抵抗を覚えました。理性なくひたすらに破滅へと突き進む己が身までも食い潰すかのような・・・。」
マクギリス:「しかしあの強さは本物だ。」
石動:「准将?」
マクギリス:「あの男が生きていたとして、ラスタルがそれを飼っていたとして、それが純粋で正当なカードとして強さを保有するのは腐った理想が蔓延する曖昧な世界でだけ。」
石動:「ん?」
マクギリス:「バルバトスが・・・三日月・オーガスが再認識させてくれたよ。真の革命とは腐臭を一掃する鮮烈な風だ。本物の強さだけが世の理を正しい方向へと導く。」

トーカ:「ざ~んねん。全然データが取れてないじゃない。何しに火星くんだりまで行ってきたの?」
ヴィダール:「それでも収穫はあったさ。」
トーカ:「収穫?あらジュリー。」
ジュリエッタ:「技術部長。あの機体のテスト私がお引き受けします。」
トーカ:「あら本当に!?かなりピーキーな機体だから任せられる子がなかなかいなかったのよ。」
ヴィダール:「ラスタルの許可は?」
ジュリエッタ:「もちろん取りました。私を疑うのですか?」
ヴィダール:「いや。ラスタルがそれを指示したとは思えなかっただけだ。」
ジュリエッタ:「・・・!」

イオク部下:「イオク様!クジャン家の当主ともあろうお方がこれ以上怪しげな輩と接触を持つのは・・・。」
イオク:「いいからつなげ!」
イオク部下:「イオク様。」
イオク:「私の命を輝かすためだ。部下の尊い犠牲によりつながれた我が命。この命がラスタル様に侮蔑されるようなことがあれば部下たちに顔向けできないではないか。」
イオク部下:「イオク様・・・。」
イオク:「だから早くつなぐのだ。ジャスレイ・ドノミコルスに。」

シノ:「これで今日から三代目流星号は正式にお前のもんだ。せいぜい気張ってかっこつけてけよ!」
ライド:「うっす!」
シノ:「それにしてもせっかくの三代目を地味な色に染めちまったなぁ。」
ライド:「そうっすか?前より相当いかついと思うんすけど。それと三代目って呼び方はやめてもらっていいっすか。」
シノ:「あっ?おっと。」
ライド:「これからはこいつを雷電号にします!」
シノ:「はあ~?『雷電』?」
ユージン:「いいんじゃねぇか?どっちもどっちだけどよ。」
シノ:「おいおいちょい待てよ!聞き捨てならねぇぞ!」
ユージン:「何が?」
シノ:「明らかに『流星号』のがセンスいいだろ!」
三日月:「おかえりオルガ。」
オルガ:「ようミカ。調子は?」
三日月:「普通。」
オルガ:「ふっそうか。」
三日月:「下ろして。」
ハッシュ:「うっす。」
三日月:「ねえオルガ。」
オルガ:「ん?」
三日月:「バルバトスいつ直るの?」
オルガ:「前にも言っただろ。3日後に歳星に持ってく。お前も行くんだぞ。」
三日月:「そうだっけ?」
ユージン:「おい三日月、昨日俺からも伝えただろ!」
三日月:「ん?」
シノ:「おいおい副団長!しっかりしてくれよ~!」
ユージン:「だから伝えたったつうの!」
シノ:「本当に~!?」
メリビット:「三日月君、まだバルバトスに乗るつもりなのね。」
雪之丞:「ああ。」
メリビット:「団長止めてあげればいいのに。彼の言葉なら三日月君も聞くでしょう?」
雪之丞:「まあそれは言わねぇだろう。」
メリビット:「えっ?」
雪之丞:「いや『言えねぇだろう』だな。」

オルガ:「(俺は火星の王になる)」
名瀬:「(でもよ、今のお前はこう叫んでいるように見えるんだ。『目指す場所なんてどこでも関係ねぇ。とにかくとっとと上がって楽になりてぇ』ってな)」
オルガ:「(違う。そうじゃねぇ。俺は家族のために・・・鉄華団のために・・・)」
三日月:「(ああ、そうだよ。連れてってくれ。次は誰を殺せばいい?何を壊せばいい?オルガが目指す場所へ行けるんだったら、なんだってやってやるよ)」
オルガ:「(ミカ・・・)」
三日月:「(俺の命はもともとオルガにもらったものなんだから、俺の全部はオルガのために使わなくちゃいけないんだ)」
オルガ:「はっ・・・。くっ!」

オルガ:「ミカ・・・俺は謝らねぇぞ。あっミカ。」
三日月:「んっんんっ・・・。」
オルガ:「お・・・おいやめ・・・。あっ。ミカ!何やってんだ。なっ・・・。」
三日月:「自分のせいだって思ってる?」
オルガ:「あっ?」
三日月:「俺がこんなになったの。でもさ悪いことばっかじゃないって思ってる。分かりやすくなったから。」
オルガ:「分かりやすく?」
三日月:「クーデリアが言ってたんだ俺たちが戦わないで済む世界を作るって。考えてもよく分かんなくて・・・。でももう考えなくていい。俺はもうバルバトスなしじゃ走れない。だったらやっぱり俺は戦わなきゃ生きていけない。オルガ、俺を連れてって。」
オルガ:「ミカ。」
三日月:「オルガの指示があれば俺はどこへだって行ける。」
オルガ:「くっ・・・。」
三日月:「謝ったら許さない。」
オルガ:「分かってる。謝らねぇよ。俺がお前を連れてってやる。」

ED「少年の果て」GRANRODEO



アミダ:「次回、機動戦士ガンダム、鉄血のオルフェンズ『助言』。百錬の色ってすてきだと思わない?私は大好き。愛よね愛。」


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