鉄血のオルフェンズ 第32話 友よ

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マクギリス:「ここは片づいたか。」
士官:「准将、お見事です。」
マクギリス:「世辞はいい。もう少し敵の戦力を削ぐぞ。急造のアーブラウ防衛軍だ。モビルスーツが無限にあるわけではない。すぐに底をつく。」
士官:「はっ!」
マクギリス:「これ以上混乱を長引かせては月の蛇を笑わせることになる。」

タカキ:「見つけた。」
アストン:「あれか、偵察隊の言ってた指揮官機。」
ガラン:「肩付きのグレイズリッター。間違いない。」
タカキ:「あいつをやればこの訳の分からない戦いは終わる。」
ガラン:「そうだ。ここでの勝利を死んでいった連中への手向けにするぞ。」
タカキ:「あいつをやれば・・・俺がやれば・・・。」
アストン:「タカキ、いつもどおりで平気だ。」
タカキ:「アストン。」
アストン:「俺が前でお前が後ろ。いつもどおりやればきっとうまくいく。一緒にフウカのところに帰るんだろ?」
タカキ:「そうだねアストン。一緒に帰ろう。」
アストン:「ああ。約束だ。」

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マクギリス:「この先にアーブラウ防衛軍の前線の拠点があるんだったな。」
士官:「はっ。ここからではまだ距離がありますが。」
マクギリス:「そこをたたけば見えない戦局もだいぶ分かりやすくなるだろう。」
ガラン:「はあ~っ!」
士官:「くっ・・・准将!」
ガラン:「大将がのこのこと出てくるとは戦法の基本がなっておらんぞ!」
士官:「敵影5!准将はお下がりください!」
マクギリス:「私の心配はいい。本部に救援を要請しろ!」
士官:「作戦本部聞こえるか!敵の強襲を受けた。至急応援を!があっ!」
ガラン:「救援なんぞ期待しても無駄。そっちには別動隊をやっているからな。ガキども!こっちは押さえる。お前たちは肩付きをやれ!」
マクギリス:「『阿頼耶識』の動き・・・鉄華団か。くっ!防衛軍のようにはいかないか。」

アストン:「合図で仕掛ける。」
タカキ:「分かった。」
マクギリス:「鉄華団のパイロット。」
アストン:「あっ。」
マクギリス:「これは団長からの指示なのか?」
タカキ:「なんだ?」
マクギリス:「オルガ・イツカの指示なのかを聞かせてもらいたい。」
アストン:「そうだ。」
マクギリス:「団長の口から直接私を討てと命じられたのか?」
タカキ:「あっ・・・。」
マクギリス:「君たちは誰の指示で戦っている?」
タカキ:「誰のって・・・。」
アストン:「敵の言葉だ。耳を貸すなタカキ。こいつをやれば戦いは終わるんだ。」
タカキ:「あっ。そうだあんたをやればアストンと一緒に帰れるんだ!」
アストン:「タカキ!」
タカキ:「いつもどおりやればうまくいく。分かってるよアストン!」
アストン:「くっ!いつもは俺が前だろ。一度下がれタカキ!そいつは一人じゃ無理だ!」
タカキ:「うおぉ~~!これで帰れるんだ!」
アストン:「離れろタカキ!くそっこれじゃ狙いが・・・。」
マクギリス:「命懸けだよ、私もな!」
タカキ:「はっ・・・。あっアストン!はっ!」
アストン:「だから言ったろ。」
マクギリス:「何!?」
アストン:「はぁはぁ・・・。俺が前でタカキは後ろだって。」
タカキ:「あっあっ・・・。」
アストン:「その方がうまくいく。」
ガラン:「見事だ。さすがは飼い犬。よくしつけができている。」
アストン:「ぐっ・・・」
アストン:「くっ、くっ・・・。」
ガラン:「終わってみればあっけないものだな戦いとは!」
マクギリス:「くっ!」
ガラン:「あっ。なんだ?」
マクギリス:「バルバトス・・・なのか?これはまるで・・・。」
三日月:「あんたのことはオルガに死なせるなって言われてる。けど・・・。」
ハッシュ:「三日月さん!って・・・どういう状況だ?これ。」
ガラン:「こいつは・・・。」
ガラン部下:「隊長!こいつら上で足止めしたはずの火星のヤツらだ。」
ガラン部下:「なぜ連中が地上に!?」
ガラン部下:「知らねぇよ!どうします?隊長。」
ガラン:「ちっここまでか。撤退するぞ。野営地に残ってるヤツらにも伝えろ!」
ハッシュ:「あっ待ちやがれ!三日月さん!」
三日月:「逃がすわけないだろ・・・。」
タカキ:「アストン!アストン!」
三日月:「・・・!」
タカキ:「アストン!今助けるから!」
アストン:「もう・・・いいよ。」
タカキ:「何がいいんだよ!はっ・・・。嫌だ・・・嫌だ!俺はお前がいてくれたから今まで地球でやってこれたのに!火星を離れてフウカを幸せにしてやれるか不安で・・・。だけどお前が隣にいてくれたから・・・友達になってくれたから!」
アストン:「俺は・・・違う。」
タカキ:「えっ?」
アストン:「俺はお前に・・・フウカに出会わなければよかった。ヒューマン・デブリは感情なんて持ってたら生きていけない。仲間が殺されても悲しんでたら潰される。俺たちは自分の心を殺して生きてきたんだ。なのに・・・なのに・・・。」
アストン:「本当にお前らに出会わなければよかった。」
タカキ:「んんっ!」
アストン:「だって・・・。」
タカキ:「アストン!」
アストン:「あぁ・・・。死にたくないって思いながら死ななくちゃいけないんだからな。でも・・・ありがとう。」
タカキ:「ああぁ~~~!!」

ラディーチェ:「ガラン・モッサと連絡が取れないとは一体どういう状況ですか!?」
団員:「だからそれが分からないんです!急に出ていったっきりタカキさんたちも戻らなくて。それにバルバトスが出てるって情報もあるけどほんとかどうかも分かんないし!」
ラディーチェ:「なんですって?そ・・・それは本当ですか?」
団員:「今こっちも確認中なんです!」
ラディーチェ:「一刻も早く調べてください。火星の連中に関する情報を最優先で・・・。あっ!」
ユージン:「俺らがどうかしたのか?」
ラディーチェ:「どうしてここに・・・。アーブラウのシャトル発着場への着陸許可は?」
ユージン:「ああ、おかげでSAU経由で遠回りをするはめになった。」
ラディーチェ:「SAUから!?あっ!」
昭弘:「火星からの通信にも一切答えねぇってのはどういうことだ?お前にはいろいろと聞きたいことがある。」
ラディーチェ:「それは・・・。」
ユージン:「しらを切れるなんて思うなよ。前線には三日月たちが待ってんだ。じきに状況も分かんだろ。」
ラディーチェ:「ち・・・違うんです。全部ガラン・モッサの差し金です。わ・・・私はただヤツに言われたとおりにしていただけで!」
ユージン:「だったらそいつを連れてこい。」
ラディーチェ:「今は前線です。ですがあなたたちが来たと知ればもう雲隠れしている可能性も・・・。ああっでも居場所になら心当たりがあります。」
ザック:「あっ副団長、ラフタさんから通信です。」
ユージン:「つなげ。」
ザック:「えっ?つなぐ・・・えっと・・・。」

ザック:「つながりました!」
ラフタ:「あっユージン?」
ユージン:「そっちの状況は?」
ラフタ:「一旦戦闘の方は収まったよ。」
ユージン:「そりゃよかった。」
ラフタ:「それがあんまりよくもないんだよね。この1か月で鉄華団にもだいぶ犠牲が出てる。」
ラディーチェ:「うっ・・・だから私は言われたとおりにしただけで!」
ラフタ:「それと・・・さっきの戦闘でアストンがタカキを守って・・・。」
ユージン:「そうか。」
昭弘:「・・・!」
ラディーチェ:「がはっ!うっ!」
昭弘:「そのガランって野郎はどこにいる?」
ラディーチェ:「し・・・知らない。もし戦場にいないのであれば・・・そうだ!こ・・・国境を越えたSAU領内にいくつか身を隠すための場所が・・・。」
ユージン:「なんでてめぇが知ってんだ?俺たちをはめようってんじゃねぇだろうな?」
ラディーチェ:「ガランは平気で人を欺く男です。対等な交渉をするためにいろいろ調べておいて・・・私のデスクに・・・がはっ!」
昭弘:「そいつの始末を終えたら次はお前だ。覚悟しておけ。ガランって野郎は俺がやる。」

32.png

ガラン:「(まずは海へ出て海路でアフリカンユニオンにでも行くか。マクギリスの首は取れなかったが、まっ、あとはラスタルがうまくやるだろう)」
ガラン部下:「隊長?」
ガラン:「ん?なんでもない。ここでの仕事はもう終わりだ。傭兵は傭兵らしく次の戦場へ向かうとしよう。」
ガラン部下:「望むところです。」
ガラン:「(そうそれがラスタルの望みだからな)」
ガラン部下:「敵!?」
ガラン:「・・・!?」
ガラン部下:「どこの部隊だ!?アーブラウか?SAUか?」
ガラン:「詮索はあとだ!戦闘用意!ここは放棄する。持ちきれない物資は破棄してかまわん!」
ガラン:「(こんな所で・・・。さすがに笑えんぞ)」

ガラン:「ちっ数が多いな。囲まれる前にバラけるぞ!合流地点で会おう!」
ガラン部下たち:「了解!」
ハッシュ:「来ました。」
三日月:「俺が先行するから適当についてきて。無理はしなくていいから。」
ハッシュ:「俺だって・・・。」
ガラン部下:「何!?」
ガラン部下:「くそっ!なんだこいつらは!」

ガラン:「まだ俺だけか?ったく・・・また兵隊を集めなきゃならんか。すまんなラスタル。次の仕事を始めるのは少し先になりそうだ。しかしなんで居場所が・・・。上か!」
昭弘:「お前がガラン・モッサか。」
ガラン:「違うと言えば帰ってくれるのか?しかし来たのがお前らだとすると・・・。そうかラディーチェか。少し小物と侮り過ぎたか。」
ガラン:「くっ!単純なパワーってやつは迷いがない分タチが悪い!ぐっ!」
昭弘:「ぐっ!」

ハッシュ:「ううっ!」
ハッシュ:「(こんなはずじゃ・・・)」
ハッシュ:「があっ!」
ハッシュ:「(痛ぇ・・・痛ぇ・・・痛ぇ・・・怖ぇ~!)」
三日月:「ちっ!はぁ~。邪魔。」
ハッシュ:「はっ!えっちょっ・・・。あっ・・・。・・・俺は!」

ガラン:「まだ捕まらんよ、小童には。」
昭弘:「うおぉ~~!ぐっ!」
ガラン:「随分私情にとらわれた攻撃だな。さては身内でも死んだか?」
昭弘:「黙れ!」
ガラン:「守るべきものがある・・・それは結構。敵を討つ・・・それも結構!」
昭弘:「てめぇは俺がやる。それだけだ!うおぉ~~!ぐっ!んっ!んっ!うおぉ~!」
ガラン:「ぐっ!お前は人として至極まともだ。しかしな・・・。なっ!?」
昭弘:「うおぉ~~!!」
ガラン:「戦場ではまともなヤツから死んでいくのが常。己が正義を守るため、もがくヤツから淘汰されるのだ!!なっ!?」
昭弘:「よかったな。あんたはまともで!」
ガラン:「ぐぐっ・・・。お褒めいただき感謝するぜ。名も知らぬ小童よ。この老頭児の死は必ずやお前の未来の姿となる。」
ラフタ:「昭弘~!」
ガラン:「さらばだ!・・・悪ぃ・・・ラスタル」
ラフタ:「昭弘!」
昭弘:「平気だ。俺は生きている。」
ラフタ:「うん、そうだね。あんたは生きてる。」

ラディーチェ:「だから誤解だと言ってるじゃないですか!あのガラン・モッサににらまれれば鉄華団地球支部はひとたまりもない。私はここを守るためにやむをえ・・・。」
ユージン:「じゃあここにあるあんた個人が交わした契約はなんだよ?地球支部を売る代わりにあんたの金も安全も保証されてる。」
ラディーチェ:「そっそれは・・・。全てはあの男を欺くためですよ。駆け引きという言葉すらあなたたちには理解できないの・・・ああっ!」
昭弘:「チョロチョロすんな。」
ユージン:「ああ~話になんねぇ。」
三日月:「話なんてする必要あるの?」
ユージン:「ああ?」
三日月:「こいつは鉄華団を裏切った。そして仲間を無駄に死なせた。こいつはもう・・・。」
ラディーチェ:「そんな!」
タカキ:「俺に!話をさせてください。」
ユージン:「タカキ?」
三日月:「話してどうすんの?」
タカキ:「これは地球支部の問題です。チャドさんに後を託された者としてけじめは俺がつけます。」
ユージン:「お・・・おい三日月。」

ユージン:「二人きりにしろなんて・・・。」
ラフタ:「タカキ、ラディーチェを逃がしたりしないかな?」
ユージン:「ああ?」
ラフタ:「だってタカキが人を殺せるなんて思えないよ。」
アジー:「そうだね。あの子は優しいから。」
昭弘:「地球支部のことは分からねぇ。タカキがあのラディーチェとかいう裏切り者に何かしらの思い入れがあったとしても。」
ラフタ:「どうする?今から止めに行く?」
三日月:「いいよ。」
アジー:「えっ?」
ユージン:「そうだな。これはもともと地球支部のもめ事だ。チャドが入院してる今はタカキが決めればいい。」
ラフタ:「昭弘!」
昭弘:「タカキが自分でけじめをつけると言ったんだ。それがどんなものであれ俺は見届けるだけだ。」

ラディーチェ:「あなたなら私の言葉に耳を傾けてくれると信じていましたよ、タカキさん!」
タカキ:「ラディーチェさん、どうして俺たちにうそをついたんですか?」
ラディーチェ:「それは謝ります。だが繰り返しになりますが全ては君たちを守るため・・・鉄華団地球支部を守るために最も合理的な判断をしただけなんですよ!タカキさん、ここは火星ではなく地球なんです。オルガ団長からの指示があったところで現場とは遠く離れている。結局は私たち自身で状況を判断し全てを選ぶしかないんです!」
タカキ:「そのとおりです。」
ラディーチェ:「タカキさん!あっ・・・。えっ?」
タカキ:「俺も選びます。」

ザック:「ん?なんか音聞こえなかったか?」
デイン:「そうか?」
ザック:「それにしてもよぉ、これで名実ともにモビルスーツ乗りだな。うまくやったなぁハッシュ!あっ?なんだよおいノリ悪ぃなぁ。」
団員:「おいザック!ちょっとこっち手伝ってくれ。」
ザック:「ええ~!?マジかよ!ちっ。ああ~俺も出世してぇ~!」
ハッシュ:「クソみてぇな気分だ。」
デイン:「ん?」
ハッシュ:「自分がなんの力もねぇただのガキだって思い知らされんのは。あの人と俺は全然違う。阿頼耶識の手術なんて関係ねぇ。そもそもの物が違う。」
デイン:「自分の置かれた状況を正しく判断できるっていうのはきっとパイロットの素質の一つだ。なんだ?」
ハッシュ:「お前がそんなにしゃべるからびっくりしてんだよ。」
デイン:「そうか。」

三日月:「こいつらなんだったの?」
マクギリス:「ラスタル陣営の息の掛かった組織だろう。まあその証拠は見事に灰になってしまったがな。」
三日月:「証拠?」
マクギリス:「捕らえた傭兵たちからは情報は引き出せなかった。ガランという男はとても用心深かったらしくてな。全ての記録は自身とこの機体のソフトウエアで管理していたらしい。」
三日月:「へえ~。」
マクギリス:「そういえば礼を言ってなかったな。」
三日月:「仕事だよ。ん?」
マクギリス:「君と君のバルバトスに助けられたあのとき、まるで『アグニカ・カイエル』の伝説の一場面のようだった。」
三日月:「アグニカ?」
マクギリス:「ギャラルホルンを作った男さ。」

ジュリエッタ:「ヒゲのおじ様が?そんな・・・どうして?おじ様は誰よりも強くて優しくて・・・。」
ラスタル:「ジュリエッタ!彼の死を嘆くのはやめろ。」
ジュリエッタ:「ラスタル様?」
ラスタル:「彼はどこにも存在しない。私の活動に裏で協力するため、彼は家も所属も本当の名前すら捨て戦いの中で生き、そして死んだ。存在しない男の死を悲しめば、そこまで尽くしてくれた彼の思いを踏みにじることになる。」
ジュリエッタ:「はい。」
ラスタル:「友よ・・・。」

タカキ:「ただいま・・・。あっ。」
フウカ:「ん・・・ん?あっお兄・・・あっお兄ちゃん!よかった。よかったよ!お兄ちゃん!帰って来てくれた。ずっと待ってたんだよ。あっねえお兄ちゃん一人?アストンさん・・・は・・・。うそ・・・。」

タカキ:「こうして俺たちの名前のない戦争は終わった」

ED「少年の果て」GRANRODEO



ジュリエッタ:「次回、機動戦士ガンダム、鉄血のオルフェンズ『火星の王』。ラスタル様はなぜあの男をおそばに置くのでしょう?何か信頼に足る部分があるとでも?ふん・・・。顔も見せないのに?」


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