機動戦士ガンダムUC RE:0096 第11話 トリントン攻防

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ナレーター:「宇宙世紀0096、工業コロニーインダストリアル7、アナハイム工専に通うバナージ・リンクスは空から落ちてきた青い瞳の症状に出会う」
バナージ:「止めるって何を?」
オードリー:「戦争」
ナレーター:「コロニー内で戦闘が行われる中、オードリーと名乗る少女を救うべくメガラニカに戻ったバナージは父カーディアス・ビストから連邦政府を覆すと言われるラプラスの箱の鍵、ユニコーンガンダムを託される」
バナージ:「父さん・・・母さんごめん、俺は・・・行くよ」
ナレーター:「ユニコーンガンダムはラプラスの箱のありかを段階的に開示していく鍵であり、バナージは地球連邦軍とシャアの再来、フル・フロンタル率いる袖付きとの間で宇宙世紀を呪縛する大いなる陰謀に巻き込まれていく」
バナージ:「殺される所だったんだ。殺そうと思ったわけじゃない。俺は人殺しなんかじゃない」
フロンタル:「NT-Dを発動させるにはニュータイプと思われる者をぶつけるしかない。プルトゥエルブ、それが彼女の名だ。12番目の試作品」
ナレーター:「ユニコーンガンダムが示した新たな座標は宇宙世紀元年、爆破テロによって失われた宇宙ステーション、首相官邸ラプラスの跡地」
バナージ:「・・・!」
ダグザ:「バナージ!」
バナージ:「何かが来ます!ネェル・アーガマが狙われている」
ダグザ:「歯車には歯車の意地がある。お前もお前の役目を果たせ」
バナージ:「俺の・・・」
ダグザ:「ここが知っている。バナージ!」
バナージ:「やったな・・・!あんただけは落とす!」
ナレーター:「その頃、ミネバと共に地球に降りたリディは自らの家がラプラスの箱をめぐりビスト財団と深いかかわりにあることを聞かされ、その因縁に取り込まれてしまう」
リディ:「とんでもないところに君を連れてきてしまった。君の力になれると思ったのに」
ナレーター:「一方、ガランシェールのキャプテン、ジンネマンに救われたバナージは砂漠に不時着していた」

OP「Into the Sky」SawanoHiroyuki[nZk]:Tielle


フラスト:「俺たちはこのアフリカで捕虜になった。収容所じゃあ、協定もへったくれもない扱いを受けたがそんなことはいい。ジオンはジオン。連邦にしてみりゃ、俺たちはコロニー落としをやった悪魔だ。お偉いさんたちが平和の話し合いを進める一方で、本国へ進駐してきた連邦の兵隊どもは不満を溜め込んでいった。鬼畜ジオンは殺せ、女を抱きたきゃジオンで手に入れろ、って教えられてきた連中だ。鎮めるためには生け贄が必要だった。そしてある晩、ひとつの町が突然押し寄せた兵隊どもに蹂躙された。命乞いをする年寄りも、泣いてすがる子供も、ひとり残らず殺された。表向きは暴動を起こした住民を鎮圧したってことで片付けられたが・・・それがガス抜きだったことは、誰の目にも明らかだった。町の名はグローブ。そこに俺の親父とお袋がいた。キャプテンの家族、嫁さんと、まだ5歳になったばかりの娘さんも・・・。ジオンの再興で何が救われるって話でもないし、『箱』の中身が何だろうと知ったことじゃねえ。ただ・・・世界を呪って野垂れ死ぬか、終わらない戦いを続けるか、俺たちはそのどちらかを選ぶしかなかった」

ジンネマン:「・・・なんで泣く」
バナージ:「あんまり綺麗で・・・」
ジンネマン:「地球が汚染されてるなんて話が嘘に思えてくるな・・・だがここいらの空も昔より汚れている。砂漠も、もうダカールの喉元まで迫っているらしい。すべて人間のやったことだ。乱開発にコロニー落としや隕石落とし、人が自然から生まれた生き物なら、人が出すゴミや毒も自然の産物ってことになる。このまま人間が棲めなくなったとしても、それはそれで自然がバランスをとった結果ということなんだろう。自然に慈悲なんてものはない。昔の人間はそいつを知っていた。他ならぬ自然の産物の本能としてな」
バナージ:「だから生きるために文明を作り、社会を作って身を守った・・・」
ジンネマン:「ああ。だがそいつが複雑になりすぎて、いつの間にか人はそのシステムを維持するために生きなきゃならなくなった。挙げ句、生きることを難しくしちまって、その本末転倒から脱するために宇宙へ新天地を求めた。そこでまた別のシステムってやつができあがった。宇宙に棄てられた者、スペースノイドに希望を与え、生きる指針を示すための必然。それがジオンだ。地球に残った古い体制はそいつを否定した。出自の違うシステム同士が相容れることはないからな。どちらかがどちらかを屈服させようとするだけだ」
バナージ:「でも連邦っていう統一政府があって、宇宙に百億の人が住んでいる世界なんて、きっと昔は夢物語でしたよね。そういう可能性も人にはあるんじゃないですか?ふたつの考え方がいつかひとつになることだって・・・」
ジンネマン:「みんなが平等に束ねられたわけじゃない。はじかれて潰された連中の怨念は、今でもこの地球にへばりついている」
バナージ:「哀しいことです、それは・・・」
ジンネマン:「・・・ああ、哀しいな。哀しくなくするために生きているはずなのに、なんでだろうな・・・」
バナージ:「・・・うっ」
ジンネマン:「・・・ん?」
バナージ:「(すすり泣き)」
ジンネマン:「バナージ」
バナージ:「わかってますよ。男が人前で泣くもんじゃないっていうんでしょう・・・?」
ジンネマン:「いや。人を想って流す涙は別だ。何があっても泣かないなんて奴を、俺は信用しない」
バナージ:「うぅ・・・」

ジンネマン:「バナージ。・・・礼を言う」
バナージ:「えっ」
ジンネマン:「お前がいなかったら俺も途中でへばっていたかも知れん」
バナージ:「そんな・・・俺は足を引っ張っただけで・・・」
ジンネマン:「意地を張り合う相手がいるってだけで違うもんさ」
フラスト:「またガランシェール隊に新メンバーですかい?キャプテンの悪いクセだ」
ジンネマン:「・・・」
フラスト:「よーし!そこでストップ!」
ジンネマン:「上出来だ」
バナージ:「・・・キャプテン」
ジンネマン:「ん?」
バナージ:「俺・・・『箱』をより良く使う方法を考えろって、ある人に言われたんです。もしかしたら・・・それが俺の・・・どこなんです?ユニコーンが示した次の座標って」

フロンタル:「今度はトリントンか。次々と面倒な場所を指定してくれるものだ。カーディアス・ビストにかつがれているのではないかと思いたくもなる。ダカールではご苦労だった、カークス少佐。君たち地球のジオン残存軍が目を引いてくれたお陰で、ガランシェールを守ることができた。感謝している」
カークス:「はっ、こちらこそ。ゼー・ズールは多大なる戦力となりました」
フロンタル:「君がロニ・ガーベイ少尉か」
ロニ:「・・・」
フロンタル:「お父上のことは知っている。ハマーンの遺産をよく完成させてくれた」
ロニ:「大佐!私の生は父と母、その同胞たちの魂の無念を晴らすためにあります」
カークス:「ロニ!」
ロニ:「私たちにトリントン攻撃の任を与えて戴きたいのです。角割れのガンダムをそこにおろせば『ラプラスの箱』の所在がわかるのでありましょう?」
フロンタル:「私は宇宙に拠点を置くネオ・ジオンを預かっている身だ。一年戦争以来、地球でゲリラ活動を続けてきた君たちに命令する権利はない」
ロニ:「では止める権利もないと理解してよろしいんですね」
フロンタル:「マハディの遺志を継ぐ者に加護あれと」
ロニ:「ジーク・ジオン!」
カークス:「・・・」
ジンネマン:「大佐、よろしいのですか。ダカールのことといい、これでは・・・」
フロンタル:「キャプテンの危惧はわかる。だが彼らはずっと待っていたのだ。止まった時の中で・・・。人は待つことにも慣れてしまう。そのまま待ち続けることも出来ただろう。だが時は流れ始めた。カーディアス・ビストの手によって。放っておけばそれは千々に乱れた濁流となる。そう思わないかキャプテン?そうさせないために、ガランシェールにもうひと働きしてもらいたい」

バナージ:「お願いします」
クルーA:「あいよっ」
ロニ:「・・・あなたが角割れのパイロット」
バナージ:「えっ」
ロニ:「『箱』の鍵ね」
バナージ:「鍵?」
ロニ:「期待しているわ」
クルーB:「あれがダカールでデカブツを動かしてたんだとよ」

ジオン残党通信士:「カークス隊より入電!」
上官:「ダカールを襲ったやつらか」
ジオン残党通信士:「こいつは・・・旧公国軍の暗号です。第三次降下作戦・・・一年戦争で最初の部隊が地球に降りたときの符牒だ・・・!」
上官:「なんと言っている?」
ジオン残党通信士:「連邦に、一泡吹かせる・・・?協力されたし!ダカールは前哨である!」
上官:「・・・ふんっ・・・!」

オペレーターA:「ドルフィン2、信号途絶!」
艦長:「被害を報告しろ!」
オペレーターA:「ソナー、爆音の沈静化待ち!」
オペレーターB:「水害関係、異常なし!」
オペレーターC:「動力、数値正常!」
オペレーターA:「ドルフィン1、所属不明モビルスーツ2機と依然交戦中!」
艦長:「予備の機体は出せるか!?」
オペレーターC:「注水完了まで、あと3分!」

トムラ:「味方が基地を制圧したら座標地点にこいつをおろして、次の情報開示を待つんだそうだ。アイバンが護衛につくとよ。・・・どうした、バナージ?」
バナージ:「妙なんですよね。連邦のモビルスーツにジオンの武器がフィットするって・・・」
トムラ:「そりゃあどっちもユニバーサル仕様の規格を採用しているからな」
バナージ:「そういう部分では協調できるのに、何で戦争はやめられないんです?」
トムラ:「戦争やってるうちにそういう部分だけこなれていったんだよ。効率がいいってな」
バナージ:「アナハイム社の都合ってことですか」
トムラ:「現場の都合でもある。現に今助かってるだろ?」

リディ:「あれか・・・」
ダリル:「おぉ・・・!」
ナイジェル:「いい腕だ」

ブライト:「本艦はニューギニアに進路をとる。連邦艦隊潜水艦・ボーンフィッシュがコーラル海で消息を絶った。現場海域の様子から、撃沈された可能性が高い。問題の偽装船と関係しているなら、会敵即戦闘ということもありうる。『ラプラスの箱』の確保が最優先とのことだが、そんな余裕はないかも知れん。気を引き締めてかかれ」
リディ:「はっ!・・・ブライト艦長!」
ブライト:「なんだ?」
リディ:「自分を・・・特別扱いすることは、やめていただきたいのです。出自がどうであれ、自分は連邦宇宙軍のパイロットです!危険な任務から外すようなことは・・・」
ブライト:「甘ったれるな!」
リディ:「・・・!」
ブライト:「その発想自体、貴様が自分で自分を特別扱いしている証拠だ。もとより貴様が何者だろうと特別扱いするつもりはない。必要なら働いてもらう。・・・だが、出撃したら必ず帰ってこい。それができたら、お前を当たり前のパイロットと認めてやる」
リディ:「・・・はっ」
ブライト:「・・・俺だ。つなげ。ブライトです。・・・なんですって!?」

フラスト:「なぜそこなんでしょうねぇ」
ジンネマン:「コロニーを落とした場所・・・。カーディアス・ビストめ、俺たちに人の破滅の足跡を見せようとでもしているのか・・・」
フラスト:「あの小僧なら大丈夫ですよ」
ジンネマン:「・・・だがあの機体で本気で歯向かわれたら抑えようがない」
フラスト:「今のあいつはキャプテンを信じきってます」

バナージ:(・・・ロニさん)

アナウンス:「海岸から巨大モビルアーマー接近!トリントン基地、応援を乞う!」

カークス:「ラセット!キャンドル!散開しろ、次がくる!ロニ!街は避けるんだ!」
ロニ:「遠回りする必要などありません。連邦にされたことを忘れたのですか」
カークス:「無用な犠牲を出す。冷静になれ!」
ロニ:「・・・了解。うっ!?」
カークス:「どうしたロニ!?」
ロニ:「・・・お父様?」
カークス:「サイコミュの暴走・・・血を求めているとでもいうのか・・・?」

バナージ:「こんな・・・これじゃあ、虐殺じゃないか!」

ブライト:「シャアの後裔を自認する連中のやることとは思えんな・・・。数は?」
女性オペレーター:「小型輸送機が4機と、中型のV-TOL船が上空にいるようです」
ブライト:「それが例の偽装貨物船・・・などという幸運、あると思うか?」
女性オペレーター:「敵の中継回線を受信しました!」
ブライト:「ダカールを襲った奴か。全艦第二種警戒配備。モビルスーツ隊をスタンバらせろ!・・・こいつらも『箱』に関係しているのか・・・?」

リディ:「オードリー・・・君も俺も生まれた家の呪縛から逃れることはできないんだな・・・。ならばこれも悪あがきか」
ワッツ:「おい新入り!」
リディ:「・・・?」
ワッツ:「足を引っ張りやがるようなら後ろからでも撃つ!覚えとくんだな」
リディ:「いいチームですね。俺も入りたかった」
ナイジェル:「いつでも入れる。俺たち3人の誰かを後ろから撃てばいい」
リディ:「覚えておきます」
ナイジェル:「パイロットは上がアホでも信じて戦うだけのことだ。その点、俺たちはついてる。直属の上司にだけは恵まれたからな」
リディ:「ガンダム部隊の指揮官・・・ガンダム・・・『箱』の鍵・・・」

ED「Next 2 U -eUC-」by SawanoHiroyuki[nZk]:naNami


ナレーター:「次回、機動戦士ガンダムユニコーン『個人の戦争』君の中のニュータイプが目を覚ます!」

バナージ・リンクス
内山昂輝
オードリー・バーン
藤村 歩
フル・フロンタル
池田秀一
リディ・マーセナス
浪川大輔
マリーダ・クルス
甲斐田裕子
アンジェロ・ザウパー
柿原徹也
スベロア・ジンネマン
手塚秀彰
ミコット・バーチ
戸松 遥
タクヤ・イレイ
下野 紘
カーディアス・ビスト
菅生隆之
アルベルト
高木 渉
サイアム・ビスト
永井一郎

脚本:むとうやすゆき
絵コンテ:古橋一浩、玄馬宣彦
演出:菱田正和、綿田慎也、京極尚彦
演出協力:佐藤照雄
キャラクター総作画監督:高橋久美子
メカ総作画監督:玄馬宣彦
キャラクター作画監督:茂木信二郎、堀内博之、濱田邦彦、藤澤俊幸
メカ作画監督:中谷誠一、仲 盛文、城前龍治、津野田勝敏


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