機動戦士ガンダムUC RE:0096 第6話 その仮面の下に

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ナレーター:「収容先のネェル・アーガマでオードリーと再会するバナージであったが、艦はネオ・ジオンの領袖『赤い彗星の再来』フル・フロンタルに襲われてしまう。フロンタルの要求は『箱』の鍵・ユニコーンガンダム。ジオンの姫君ミネバ・ザビであると悟られたオードリーは窮地に追い込まれたネェル・アーガマの人質とされた」
バナージ:「あの赤いモビルスーツをやっつければオードリーを人質にしなくて済むんでしょう?やりますよ!」
ナレーター:「オードリーを守るため、バナージは再びユニコーンガンダムで出撃。フロンタルと対峙するが捕縛されてしまう」
バナージ:「ごめん・・・オードリー・・・」
ナレーター:「ネオ・ジオンの拠点・パラオに連行されたバナージを待っていたのは仮面の男フル・フロンタル本人であった」
バナージ:「シャア・アズナブル・・・」

OP「Into the Sky」SawanoHiroyuki[nZk]:Tielle


フロンタル:「どうした?座りたまえ。具合はどうかな?あのガンダムから君を救出するのに
随分苦労したと聞いている」

バナージ:「あの・・・」
フロンタル:「うん?」
バナージ:「あなたはあの赤いモビルスーツに乗っていた人ですか?」
アンジェロ:「くっ・・・!」
フロンタル:「殺し合いをした相手と茶は飲めないか?バナージ・リンクス君」
バナージ:「アッ・・・」
フロンタル:「いい反応だ。だが向こう見ずでもある。パイロット気質だな」
バナージ:「あっ・・・失礼ですが・・・その仮面は傷か何かをお隠しになっているものなのでしょうか?もしそうでないのなら顔を見せていただきたいのです」
アンジェロ:「貴様!」
フロンタル:「いい、アンジェロ大尉。バナージ君は礼儀の話をしている」
バナージ:「あっ!?」
フロンタル:「これはファッションのようなものでな、プロパガンダといってもいい。君のように素直に言ってくれる人がいないのでつい忘れてしまう。すまなかった。ミネバ様とのいきさつは聞いた。しかし君がビスト財団からあのモビルスーツ・・・ユニコーンガンダムを
託された経緯についてはまだ不明瞭な点が多い。あれは本来我々が受け取ることになっていた機体だ。カーディアス・ビストはなぜ君を『ラプラスの箱』の担い手に選んだのか」

バナージ:「ここへ運ばれてくる間に話したとおりです。それ以上のことは自分も知りません。箱を隠し持つがゆえにビスト財団の栄華はあった。連邦政府との協定を破ってそれを差し出すからにはたやすく変更できない計画があったはずだ。当初の予定がくるったからといって
行きずりの相手に箱を託すとは信じがたい。例えば君もビスト一族の関係者だった・・・とか」

バナージ:「答える義務あるんでしょうか?ンンッ・・・あっ・・・」
フロンタル:「『やめろ』と言った、アンジェロ」
アンジェロ:「ナメるなよ小僧」
バナージ:「ウッ・・・」
フロンタル:「答える義務はない。だが我々は箱の情報を欲している。ミネバ様のことがあるから穏便な聞き方をしているのだということは覚えておいたほうがいい」
バナージ:「そのミネバ・・・オードリーが言っていたんです。『今のネオ・ジオンに箱を渡してはいけない』『また大きな戦争が起きてしまう』って」
フロンタル:「ほう・・・」
バナージ:「俺たちのコロニーで・・・インダストリアル7で起こったことを思えば誰だって同じ気持ちになります。彼女はジオンのお姫様なんでしょう?そのオードリーが反対しているのにどうしてあなたたちは・・・」
フロンタル:「では君は信じているのか?ラプラスの箱の存在を」
バナージ:「えっ?」
フロンタル:「誰も見たことがない、中身も定かでない箱なるものに本当に連邦政府を覆すほどの力が秘められていると?」
バナージ:「それは・・・分かりません。でも一瞬で世界のバランスを変えてしまう知識や情報というものは確かにあるように思います」
フロンタル:「例えば?」
バナージ:「ああっ・・・ジオンが最初にやった『コロニー落とし』とか小惑星を落下させて
地球を冷やすとか旧世紀の核爆弾も・・・ミノフスキー粒子やモビルスーツだってそうです。世界は安定しているように見えても少しずつ変化しています。そういった力のある発明や実験ならタイミングしだいで・・・」

フロンタル:「正しいな・・・歴史をそのように理解できる君なら宇宙移民が棄民政策であったことも分かっているな?サイドごとの自治が認められてはいても首長の任命権限は中央政府に独占されている。その中央政府の選挙権も与えられないというのではスペースノイドは参政権をはく奪されたも同然だ。我々ネオ・ジオンは一枚岩ではない。だが共通しているのはこのゆがんだ体制を変えたいという意志だ。連邦の鎖を断ち切りスペースノイドの自治独立を実現するために我々は・・・」
バナージ:「でもテロはいけませんよ!どんな理由があっても一方的に人の命を奪うのはよくない!そんな権利は誰にもないんだ!」
アンジェロ:「では貴様はどうなのだ!」
バナージ:「ウッ・・・」
アンジェロ:「武力の全てが悪ならガンダムを使った貴様も同罪だ。貴様のせいで我々も貴重な兵を失った」
バナージ:「俺のせい・・・ウッ!」
アンジェロ:「たとえ流れ弾だろうが貴様が撃ったことに変わりはない」
バナージ:「・・・!」
フロンタル:「バナージ君にはまだそんな実感はない。無我夢中だったのだろうからな」
バナージ:「アアッ!」
フロンタル:「セルジ少尉は不運だった」
バナージ:「俺が・・・人を殺した?」
フロンタル:「ジンネマンを呼べ。君にはまだ学ぶべきことがたくさんある。我々のことを知ってほしい。その上でよき協力者になってくれればうれしく思う」
バナージ:「あっ・・・」
ジンネマン:「うん?」
マリーダ:「あっ・・・」
バナージ:「あなたは!あなたはシャア・アズナブルなんですか?」
マリーダ:「あっ!」
フロンタル:「今の私は自らを『器』と規定している。宇宙に捨てられた者たちの思い、ジオンの理想を継ぐ者たちの宿願を受け止める器だ。彼らがそう望むなら私はシャア・アズナブルになる。このマスクはそのためのものだ」

アルベルト:「パラオ・・・サイド6に所属する民間の資源衛星です。RX-0はここに運び込まれたというのが情報局の出した結論です」
シドー:「ネェル・アーガマ1隻でこの要塞に攻め込めというのか?不可能だ!」
アルベルト:「作戦を主導するのはエコーズです。そのための増援も到着してる。一騎当千のエコーズが2隊合同で事に当たるなど前代未聞のこと」
ギブニー:「勝算はあるんですか?RX-0を奪還するとなれば局部の制圧作戦では済まない。敵の追撃を絶つためにも広範囲にわたる破壊工作が不可欠だ!」
ウタルデ:「艦長は承服しているのですか?」
オットー:「ンッ・・・うーん・・・」
幹部:「拠点攻撃を行うならロンド・ベル全隊に招集がかかってしかるべきではありませんか?」
幹部:「参謀本部は我々に討ち死にを要求しているとしか思えない!」
アルベルト:「そのために金のかかる特殊部隊を2隊も投入しているのです。隠密作戦としてはこれが手いっぱいですよ」
シドー:「あんたには聞いてない!」
ギブニー:「RX-0が奪われた原因はあんたが作ったんだろうが!」
士官たち:「そうだそうだ!」
アルベルト:「よ・・・予想外の展開でしたが・・・そのおかげで艦は沈まずに・・・ウッ・・・うん?」
オットー:「すぐに戻る」

オットー:「くそったれ!何が増援だ!何が隠密作戦だ!失敗の言い訳づくりに必死になりやがって!ふざけるなー!アア・・・アッ・・・アッ・・・(せきばらい)」
レイアム:「参謀本部の命令は聞きました。どうなさるおつもりですか?」
オットー:「やるしかあるまい。世界の命運を決する箱とやらが関わっているのだからな」
ダグザ:「私も命令に異論はありません」
オットー:「うん?」
ダグザ:「ですが我々はこれを人質救出作戦と捉えています」
オットー:「あっ・・・」
ダグザ:「我々は彼に借りがある。やりようはあります。この艦にはハイパー・メガ粒子砲が
搭載されていましたね?」

フロンタル:「連邦の動きが気になる。場合によってはここを放棄せねばならなくなるかもしれん」
アンジェロ:「連邦が仕掛けてくると?」
フロンタル:「ユニコーンガンダムの調査はどうなっている?」

ティクバ:「にいちゃん連邦の人なのか?」
ギルボア:「ティクバ黙って食え」
バナージ:「この人たちに無理やり連れてこられたんだ」
ギルボアの妻:「ちゃんと座って食べなさい!」
ティクバ:「捕虜か?」
バナージ:「そうかもね」
ティクバ:「なら俺たちの捕虜になってよかったな。連邦軍の捕虜になったらメシもちゃんと
食わせてもらえないんだぞ。拷問されるんだぞ」
妻:「ティクバ食べながら話さない」
バナージ:「連邦はそんなことしないよ」
ティクバ:「する!父ちゃん言ってたもん。『地球で捕虜になって収容所でキャプテンに助けてもらったんだ』って」
バナージ:「ジオンに家族や友達を殺された人だって大勢いたんだよ」
ティクバ:「ンンッ・・・そんなのお互いさまだろう?戦争なんだもん!ジオンはスペースノイドのために戦ったんだ。にいちゃんだってスペースノイドだろう?なんで連邦の味方をするんだよ!」
ギルボア:「いいかげんにしろ、父ちゃん怒るぞ」
バナージ:「正しい戦争なんてあるもんか」
ギルボア:「うん?」
バナージ:「言ってることは正しくてもジオンがコロニー落としでたくさんの人を殺した事実は変わらないんだ。殺された人たちには正しいかどうかなんて考える暇もなかった。何にも知らずにある日いきなり・・・まともじゃないよそんなの。そうだよ、まともじゃない。しかたないじゃないか。殺されるところだったんだ。殺そうと思ったわけじゃない。俺は人殺しなんかじゃない」
バナージ:「あっ・・・」
ギルボア:「あっ・・・」
マリーダ:「一緒に来い」

マリーダ:「お前の言うことは間違っていない。正しい戦争なんてない。でも正しさが人を救うとはかぎらない。このパラオがまだアステロイドベルトにあったころに造られた物だ。初期の宇宙開拓者といえば地球で食い詰めた者や政治犯、ほかに生きていくすべを持たなかった者たちばかりだ。宇宙世紀が始まったとき時の首相は『神の世紀との決別』と言ったそうだが・・・太陽も星のひとつに紛れてしまいそうなアステロイドベルトに住む彼らにはすがるべき光が必要だったんだろう」
バナージ:「光・・・」
マリーダ:「光がなければ人は生きていけない。でも宇宙に捨てられた人々はやがて神に代わる光を見いだした。『ジオン』という名の新しい光を。彼らにはそれが必要だった。絶望にあらがい、残酷で不自由な世界で生き続けるために。この世界には改善の余地があると思わせてくれる何かが・・・『そんなものがなくても生きていける』『実体のないものにすがるなんてばからしい』そう言い切れるヤツがいるとしたらそいつはよほどの幸せ者か、世間に関わっていないかのどちらかだろうな」
バナージ:「『人間だけが神を持つ』そう言っていた人がいるんです。『今を超える力・・・可能性という名の内なる神を』って」
マリーダ:「ロマンチストだな。人や世界を信じていなければそんな言葉は出てこない。きっと優しい人だったんだろう。セルジ少尉・・・」
バナージ:「あっ・・・」
マリーダ:「お前が落としたヤツのことは気にするな。モビルスーツに乗って戦場にいればそれはパイロットという戦闘単位だ。気に病む必要はない。ただ・・・『自分が既に状況の一部となっている』ということだけは覚えておけ」
バナージ:「・・・」
マリーダ:「ミネバ様のために行動を起こしてくれたこと礼を言う」
バナージ:「えっ?・・・あなたも・・・あっ・・・えっと・・・」
マリーダ:「マリーダ」
バナージ:「マリーダさんもモビルスーツに乗ったりするんですか?」
マリーダ:「人手が足らないときにな」

警備隊員:「食事だ。艦が作戦行動に入る前に・・・ウッ!」
ミネバ:「あなた・・・」
リディ:「俺と来てくれ」
ミネバ:「・・・」
リディ:「地球に降りる」
ミネバ:「・・・!」

男性:「ウッ・・・ウ~ン・・・おっと・・・ごめんよ」
バナージ:「あっ・・・えっ?あの・・・」
マリーダ:「どうした?」
バナージ:「あっ・・・いえ・・・」

バナージ:「あっ・・・『14スペースゲートの3番ポート午前0時時刻厳守のこと』『生命に関わる』・・・生命に?今度はここが戦場になるのか?」

ミヒロ:「エコーズより入電!『オブジェクトボールはピラミッドスポットに置かれた』・・・です」
オットー:「達する!フェーズ3発動、これより本艦は最大戦速で敵警戒宙域に突入!ネオ・ジオン拠点に対しハイパー・メガ粒子砲による攻撃を実施する。作戦の成否はこの一撃で決まる。全乗組員の奮起を期待する」

副官:「ナシリ隊フェーズ2に移行開始」
ダグザ:「よし、私は目標回収ポイントへ向かう」
コンロイ:「バナージ・リンクスの収容が確認されしだい本機はチーム・アルファと共にガンダム奪還の任に当たります」

リディ:「一撃離脱の作戦だ。先遣隊がパラオの4つの小惑星を分断したところへハイパー・メガ粒子砲を撃ち込んで軍港を封鎖する。その間にバナージ・リンクスとユニコーンを回収する手はずだ」
ミネバ:「パラオの軍事施設だけを奇襲するのですよね?」
リディ:「ああ、連邦にだってスパイはいる。居住ブロックに被害を出すような作戦は立てないさ。万一のときは1人ででも知らせに戻るって顔だな」
ミネバ:「・・・」
リディ:「信じてもらうしかない。最接近しているといっても地球までは2日かかる。水と食糧も最低限しか・・・」
ミネバ:「覚悟はできています」
ミコット:「どういうこと!?少尉さん」
ミネバ:「あっ!」
リディ:「あっ!」
ミコット:「捕虜を逃がすつもり?その子をどこへ連れていくの?」
リディ:「待ってくれ!詳しいことは話せないが・・・」
ミネバ:「リディ少尉!私たちは地球へ行きます。少尉は私と行動を共にするだけで決して連邦を・・・あなた方を裏切るわけではありません」
ミコット:「ンンッ・・・」
ミネバ:「この状況の中で私の立場でしかできないことがあると考えました。リディ少尉も・・・」
ミコット:「ジオンのお姫様の言うことなんて信じられるわけないじゃない!」
ミネバ:「とても大切なことなの。これ以上大きな戦争にしないために今はこうするしかないんです。・・・ミコットさん・・・」
ミコット:「許したと思わないで、貸しにしとくわ。地球でしっかりあなたの責任を果たしてきて」

ED「Next 2 U -eUC-」by SawanoHiroyuki[nZk]:naNami


次回予告:「次回、機動戦士ガンダムユニコーン『パラオ攻略戦』君の中の可能性が目を覚ます!」

バナージ・リンクス
内山昂輝
オードリー・バーン
藤村 歩
フル・フロンタル
池田秀一
リディ・マーセナス
浪川大輔
マリーダ・クルス
甲斐田裕子
アンジェロ・ザウパー
柿原徹也
スベロア・ジンネマン
手塚秀彰
ミコット・バーチ
戸松 遥
タクヤ・イレイ
下野 紘
カーディアス・ビスト
菅生隆之
アルベルト
高木 渉
サイアム・ビスト
永井一郎

脚本:むとうやすゆき
絵コンテ:村田和也、古橋一浩
演出:村田和也
キャラクター総作画監督:高橋久美子
メカ総作画監督:玄馬宣彦
キャラクター作画監督:千羽由利子
メカ作画監督:中田栄治


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