機動戦士ガンダムUC RE:0096 第5話 激突・赤い彗星

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ナレーター:「宇宙世紀0096・・・工業コロニー・インダストリアル7。アナハイム工専に通うバナージ・リンクスは空から落ちてきた青い瞳の少女に出会う。コロニー内で戦闘が行われる中、オードリーと名乗る少女を救うべくメガラニカに戻ったバナージは父カーディアス・ビストから連邦政府を覆すといわれる『ラプラスの箱』の鍵、ユニコーンガンダムを託される」
バナージ:「ここから出ていけー!」
ナレーター:「『袖付き』のモビルスーツを撃退したバナージであったが、戦闘後に気を失い地球連邦軍の艦ネェル・アーガマに収容される。艦内で再会するバナージとオードリー」
オードリー:「私と逃げて」
ナレーター:「しかしネェル・アーガマは『赤い彗星の再来』と呼ばれる仮面の男フル・フロンタルに襲われる」
フロンタル:「見せてもらおうか新しいガンダムの性能とやらを」
ナレーター:「フロンタルの目的は箱の鍵・ユニコーンガンダム。一方オードリーと名乗っていた少女はジオンの姫ミネバ・ザビであり連邦の捕虜とされた」

OP「Into the Sky」SawanoHiroyuki[nZk]:Tielle


フロンタル:「映像は確認した。私はネオ・ジオンのフル・フロンタル大佐だ要求を聞こう」
ボラード:「シャアの声だ」
アルベルト:「ああっ・・・」
ダグザ:「連邦宇宙軍特殊作戦群エコーズのダグザ・マックール中佐だ。攻撃を中止して速やかに撤退願いたい。そうすればここにいるミネバ・ザビの安全は保証する」
フロンタル:「返してはもらえないのかな?」
ダグザ:「交渉の用意はある。『本艦が安全と判断する場所まで移動したあと』という条件はつくが」
フロンタル:「捕虜ではなく人質というわけだ。だがそこにいるミネバ様が本物であるという確証もない」
ダグザ:「『赤い彗星の再来』といわれるほどの男が随分と慎重なことだ」
フロンタル:「我々はそちらが定義するところのテロリストだ。軍と認められず国際法の適用も期待できないとなれば臆病にもなる」
ダグザ:「我々は人権は尊重する」
フロンタル:「民間のコロニーに特殊部隊を送り込んでおいてよく言う。まして貴官は人質を盾に取っている身だ。では今度はこちらの要求を言う」
ダグザ:「ンンッ・・・」
フロンタル:「インダストリアル7より回収した物資およびラプラスの箱に関するデータを全て引き渡してもらいたい」
アルベルトたち:「なっ・・・」
ダグザ:「見返りは?」
フロンタル:「『以後の安全な航海』ということでは不服かな?」
ダグザ:「不服はないが応じようがない。我々はラプラスの箱なるものを持っていない」
フロンタル:「ガンダムタイプのモビルスーツを回収しているはずだが」
ダグザ:「あれは連邦軍の資産だ箱とは関係がない」
フロンタル:「要求が受け入れられないなら貴艦は撃沈する」
ダグザ:「捕虜の命は無視するというのか?」
フロンタル:「不確定要素に基づいた交渉には応じかねる。3分待とう。賢明なる判断を期待する」
ダグザ:「ンンッ・・・ブラフだ。ジオン残党の星を見捨てるわけがない」
ミネバ:「それはどうかしら?」
ダグザ:「うん?」
ミネバ:「フル・フロンタルはあのシャア・アズナブルかもしれないといわれている男です。ジオン・ダイクンの遺児が親の敵であるザビ家の末裔を大事にするはずがない」
ダグザ:「そのおっしゃりようこそミネバ・ザビご本人のものと思えますな。・・・袖付きの中にもザビ家を信奉する者は多いはずだ」
ミネバ:「そう信じるなら益のない交渉を続けるがよい。だがジオンの武人は貴公らほど甘くはないぞ。ジオンの軍人ならこの間にラプラスの箱につながるものは処分することを考える」
アルベルト:「おおそうだ!今のうちにユニコーンの電装部品を破壊しておこう。あれは鍵であって箱そのものではない。あれを壊してしまえば箱の安全は・・・ンンッ・・・グッ・・・」
ダグザ:「(舌打ち)」
アルベルト:「アアッ・・・ンッ・・・ハァ・・・」
ミネバ:「連邦の軍人の矜持、見せてもらおう。ダグザ・マックール中佐。その勇気があるなら鍵を壊し私を殺すがいい。さすれば鍵と私の喪失によってネオ・ジオンに打撃を与えることはできる。あるいはこのまま何もせずに全てを奪われるか。もう猶予はないぞ」
ダグザ:「うーん・・・」
バナージ:「オードリー!そんな話し方をしちゃダメだよ。人も自分も追い詰めるだけだ」
オードリー:「バナージ・・・」
バナージ:「ここを出よう。君はこんなことに関わるべきじゃない!あっ・・・」
ミネバ:「私はミネバ・ザビである」
バナージ:「オードリーだよ!ウソでも本当でも俺にはオードリー・バーンだ!」
ダグザ:「やめないか。子どもの理屈が通るときではない」
バナージ:「『子ども』って・・・オードリーはどうなんです?」
ダグザ:「彼女はネオ・ジオンの要人だ」
バナージ:「俺が子どもならオードリーだって子どもだ。子どもを人質にするなんて大人のやることですか!」
フロンタル:「時間だ、返答を聞こう。・・・了解した。貴艦は撃沈する」
オットー:「来るぞ!対空防御、モビルスーツ隊各個迎撃に当たれ!」
バナージ:「箱なんて・・・箱なんて渡しちゃえばいいでしょう!」
ミネバ:「あっ・・・」
ダグザ:「あっ・・・」
バナージ:「何なのか分からないもののために人が大勢死ぬなんて・・・」
ダグザ:「では君は責任を取れるのか?」
バナージ:「ンッ・・・」
ダグザ:「ラプラスの箱には連邦を覆す何かが隠されているといわれている。それがネオ・ジオンの手に渡りより多くの人の命を奪う結果を招いてしまったとき、君は何と言って死者や遺族たちにわびるつもりだ?」
バナージ:「クッ・・・」
ダグザ:「続けろ」
コンロイ:「攻撃を中止せよ!さもなくばミネバ・ザビを処刑する。これは脅しではない。直ちに攻撃を中止せよ!」
バナージ:「あの赤いモビルスーツをやっつければオードリーを人質にしなくて済むんでしょう?やりますよ!」

リディ:「さがれ!さがれよ!」
ノーム:「リディ!」
リディ:「貴様がいなければこんな・・・テロリスト相手に人質なんか取ってさ!アッ・・・」
ノーム:「落ち着けリディ少尉!」
リディ:「隊長!」
ノーム:「グアーッ!」
リディ:「ノーム隊長・・・おのれ!アッ!何だ!?ハッ・・・ガンダム!?」
ミヒロ:「第1カタパルトにガンダムが!」
オットー:「何をやっている!やめさせろ!」
ミヒロ:「ガンダム!パイロットは誰か?発進許可は出ていません。戻ってください!」
ダグザ:「貴様!」
アルベルト:「全員の要求をすり合わせたまでだ。ユニコーンの性能は折り紙付きだ。素人が乗ったとしても我々が逃げる時間は稼いでくれる」
ダグザ:「箱をくれてやるようなものだ!」
アルベルト:「あ・・・あれは鍵だ。鍵が壊されれば箱は開かない。連邦の権益は守られる」
ダグザ:「ンンッ・・・」
アルベルト:「彼は戦ってくれるよ。ユニコーンが破壊されるまで。聞こえるかね?バナージ君、初期設定のやり方は分かるな?」
オードリー:(バナージやめて・・・)
アルベルト:「そのパイロットスーツには耐G負荷を薬理的に軽減するシステムが内蔵されているNT-D発動時にオートで作動するはずだ」
バナージ:「『NT-D』?」
アルベルト:「ユニコーンのリミッターが解除された状態のことだ。君は一度それを使いこなしている。大丈夫だ」
バナージ:「発進準備完了!強制解除!」

バナージ:「あっ・・・見つけた!すごい・・・」
アンジェロ:「かすめただけで・・・大佐!撃ってしまった・・・大佐の戦場を汚してしまった。ウウッ・・・私に撃たせたな!」
バナージ:「ハァ・・・落ち着け・・・あっ・・・あっ!ハッ!」
フロンタル:「当たらなければどうということはない」
バナージ:「ウワーッ!動いてくれるのか?ハッ・・・」
フロンタル:「うん?Iフィールドか!」
バナージ:「ンンッ・・・やった・・・あっ・・・ウッ・・・アアッ!アアッ・・・ハァハァ・・・オードリー・・・ンンッ・・・ハッ!ウウッ・・・見える・・・これがガンダム」
フロンタル:「ほう・・・」
バナージ:「あっ・・・あっ!」
フロンタル:「また敵となるか、ガンダム!」
バナージ:「さがれよ!さがってくれないとオードリーが・・・ウウッ・・・」
リディ:「挟み込む!上昇しろ!よせ!踏み込みすぎるな!」
バナージ:「はっ!」
リディ:「後ろだ!」
バナージ:「四枚羽根!?ウッ・・・ウエッ!」
リディ:「クッ・・・」
バナージ:「ごめん・・・オードリー・・・」
マリーダ:「あの子どもがガンダムに・・・」
フロンタル:「感謝する。マリーダ・クルス中尉」
リディ:「ウッ!」
バナージ:「ごめん・・・オードリー・・・」
オットー:「うーん・・・」
ダグザ:「うん?」

リディ:「子どものころテレビでザビ家の演説ってのを聞いたことがある。『ジーク・ジオン、ジーク・ジオン』・・・気味の悪い光景だったよ。ギレン・ザビ・・・君の伯父さんに扇動されて何千人もの人間が一緒になって叫んでた。ネオ・ジオンでもやってるんだろう?『ジーク・ジオン』ってさ。ここで言ってみろよ!言えよ!・・・君がジオンのお姫様なんだって分からせてくれよ。そうでないと・・・ミネバ・ザビともあろう者がなんだって1人で連邦の艦に潜り込んだのか・・・その道のプロが聞き出してくれるだろう。でもこれだけは覚えておいてくれ。あいつは最後まで君の名前を呼んでた。ミネバ・ザビじゃなくて『オードリー』って名前を」
オードリー:「何も分かっていないのですね。あなたの言う『その道のプロ』とは誰のことです?」
リディ:「そりゃ聴取官とか・・・」
ミネバ:「この件に司法が介入することはありません。私の所在についても公表は一切されないでしょう」
リディ:「えっ?」
ミネバ:「フル・フロンタルがあくまで私をミネバ・ザビであると認めなかったのはなぜだとお思い?」
リディ:「それはこちらの・・・人質作戦に乗らないために・・・」
ミネバ:「考えれば分かることです。この10年近く私が捕まらずにいた訳、ネオ・ジオンが再び地球圏に拠点を得て軍備を整えられた訳」
リディ:「出来レースだっていうのか?」
ミネバ:「インダストリアル7での一件もすぐに報道されなくなる。家族や友人を失った人たちには許しがたいこと。でもスペースノイドはそうした理不尽に慣れている。その不満の受け皿、怒りの矛先として連邦は私たちの存在を容認してきた。これまでは・・・」
リディ:「ラプラスの箱がそのバランスを崩した・・・」
ミネバ:「連邦にはネオ・ジオンとの関係を清算しようとする動きがあるのかもしれない。だからこそビスト財団は門外不出の箱に手をつけたのだとも」
リディ:「難しいんだな。俺は自分をパイロットだと規定してきた。モビルスーツを動かして与えられた任務を確実にこなすのが仕事で、ほかのことは考える必要がない。たまに不正が起こっても『自分で自分を正す力が連邦政府にはある』って・・・いやウソだな。見ないように考えないようにしていたんだ。家にいるときからずっと・・・君はなぜ1人で行動を起こしたんだ?」
ミネバ:「私にも生まれついた家というものがあります。一年戦争の悪名を背負った家です。私は政治と無関係ではいられない。また同じ過ちが繰り返されようとしているなら命に代えても止める義務と責任があります」
警備隊員:「おいリディ、艦内が慌ただしい」
リディ:「補給部隊が着くんだろう。こっちに人は来ないよ」
警備隊員:「カメラも止めてるんだからな」
リディ:「分かってる。君はジオンの人間だ。裏でなれ合っていたとしても俺たちの敵だ。ノーム隊長たちの敵だ。それを許すことは俺にはできない」
ミネバ:「分かります。・・・リディ・マーセナスといいましたね?」
リディ:「ああ」
ミネバ:「あなたの『家』というのは?」
リディ:「別の場所で会いたかったな」

リディ:「俺にできること・・・」

バナージ:「あっ・・・」
フロンタル:「旧公国軍最後の砦、ア・バオア・クーにこんな部屋があったらしい。このパラオの総督は旧ジオン公国の熱烈なシンパでね。人の好意は素直に受けなければならない。趣味に合わないことでもな。それも指導者に求められる資質のひとつだと思っている。ご苦労だった。キャプテン、マリーダ中尉、あとはいい」
マリーダ:「大佐」
フロンタル:「分かっている。ミネバ様が敵艦に捕らわれているとは予想外だった」
バナージ:「・・・!」
フロンタル:「政治的な手段も含めて救出のチャンスはいくらでもある。こらえるんだ」
マリーダ:「はっ!」
バナージ:「シャア・アズナブル・・・」

ED「Next 2 U -eUC-」by SawanoHiroyuki[nZk]:naNami


次回予告:「次回、機動戦士ガンダムユニコーン『その仮面の下に』君の中の可能性が目を覚ます!」

バナージ・リンクス
内山昂輝
オードリー・バーン
藤村 歩
フル・フロンタル
池田秀一
リディ・マーセナス
浪川大輔
マリーダ・クルス
甲斐田裕子
アンジェロ・ザウパー
柿原徹也
スベロア・ジンネマン
手塚秀彰
ミコット・バーチ
戸松 遥
タクヤ・イレイ
下野 紘
カーディアス・ビスト
菅生隆之
アルベルト
高木 渉
サイアム・ビスト
永井一郎

脚本:むとうやすゆき
絵コンテ:村田和也、古橋一浩
演出:村田和也
キャラクター総作画監督:高橋久美子
メカ総作画監督:玄馬宣彦
キャラクター作画監督:千羽由利子
メカ作画監督:中田栄治


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