機動戦士ガンダムUC RE:0096 第2話 最初の血

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ナレーター:「宇宙世紀0096・・・工業コロニー・インダストリアル7、アナハイム・エレクトロニクス工業専門学校に通うバナージ・リンクスは空から落ちてきた青い瞳の少女に出会う」
バナージ:「止めるって何を?」
オードリー:「戦争」
ナレーター:『袖付き』と呼ばれるネオ・ジオンの船に密航しコロニーに潜入してきた彼女の
言葉を聞いたときバナージはそれまでの日常で感じてきた『ずれ』が収まるのを感じる。果たして彼女は何者なのか?」

バナージ:「待って!・・・1人じゃムリだ」

OP「Into the Sky」SawanoHiroyuki[nZk]:Tielle


バナージ:「会いたい人って誰なの?・・・『カタツムリ』・・・コロニービルダーのこと、みんなそう呼ぶんだけど、あそこただの工場だぜ。奥にビスト財団の屋敷があるってウワサは聞いたことあるけど」
オードリー:「知っているの?」
バナージ:「いや俺は見たことないけど財団の偉い人がウチの学校の理事長だから」
アナウンス:「お客様にお知らせいたします。ただいま当局より治安警戒警報が発令されました。本列車は当駅にて一時的に停車させていただきます。安全が確認されしだい・・・」
デニス:「またかよ」
トム:「最近神経質になってますね」
マルコ:「ここで降りちゃおうぜ」
エスタ:「ダメよマルコ」
バナージ:「降りよう」
オードリー:「・・・」

ジンネマン:「そのプチモビに乗っていたと思うか?」
マリーダ:「恐らく・・・姿を消していることから見て」
ジンネマン:「連邦の目に触れたとなればやっかいだが、そこは財団の出方で量るしかないな」
マリーダ:「申し訳ありません。私が気をつけていれば彼女の密航を・・・」
ジンネマン:「気にするな。責めを負うとすればキャプテンの俺だ。行き先は察しがつく。先回りしてカーディアス・ビストと接触する前に連れ戻せ。騒ぎにはするな」

オードリー:「あれが造成ユニット?」
バナージ:「ああ、地盤ブロックを造る作業ユニット、このコロニーまだ造ってる最中なんだよ。食べなよ。おなかすいてるんだろう?これなら時間が節約できる」
オードリー:「歩きながら食べるなんて・・・ンッ・・・ウン」
バナージ:「もうすぐ工専の見学が始まるから紛れ込もう。そこから先はそのときだ」

オードリー:「・・・!マリーダ!」
バナージ:「あっ・・・」
マリーダ:「帰りましょう。ご自分のお立場をお考えに・・・」
オードリー:「立場を考えればこそここへ来たのです」
マリーダ:「ムダなことはおやめください」
オードリー:「今の私たちに『ラプラスの箱』は使いこなせません。それがどのような物であってもフル・フロンタルに利用され無用な争いの火種となるだけです。あなたなら分かるでしょう?」
マリーダ:「分かりません。私は命令に従うだけです」
オードリー:「ウソ!あなたに与えられた力は本来こんなことの・・・」
マリーダ:「ご無礼を」
オードリー:「・・・!」
ハロ:「(警告音)危険危険」
バナージ:「手を」
ハロ:「(警告音)」
バナージ:「えい!」
オードリー:「あっ・・・」
アレク・ベッソン:「あっ!」
ベッソン:「ウワッ!」
バナージ:「ターッ!」
アレク:「ウオッ!」
オードリー:「急いで!」
バナージ:「えっ?・・・ヤーッ!ハァハァ・・・ハァハァ・・・」
作業員:「アアッ!ウウッ・・・」
作業員たち:「アアッ・・・」

オードリー:「どうして・・・」
バナージ:「名前」
オードリー:「えっ?」
バナージ:「ごめん、名前言ってなかった。俺は・・・」
オードリー:「バナージ」
バナージ:「え」
オードリー:「この子が呼んでたから」
ハロ:「バナージ頑張れバナージ」
バナージ:「そうバナージ・リンクス」
オードリー:「私は・・・オードリー・・・オードリー・バーン」
バナージ:「オードリー・・・こいつはハロ、知らない?大戦中のエースパイロットが作ったマスコットロボットのレプリカ、子どものころはやったろう?」
オードリー:「私田舎に住んでいたから・・・」
バナージ:「田舎って」
オードリー:「・・・というより根なし草ね。そういうふうに生まれついてしまったの」
バナージ:「なら俺と同じだ」
オードリー:「えっ?・・・」

タクヤ:「うひょー!すげえレール!」
エスタ:「ウソ!?高~い!」
マルコ:「うおっ!あの鉄骨ありえねえ!ヘヘッ・・・」
エスタ:「見てみなよミコット、すっごいから」
ミコット:「・・・」
タクヤ:「バナージ来てなかったな」
ミコット:「うん・・・ウチの校庭に墜落したっていうプチモビ、やっぱりそうなのかな」
タクヤ:「墜落じゃなくて不時着、なんでそんなことしたのか分からねえけど、下手なこと言わねえほうがいい」
ミコット:「えっ?」
タクヤ:「退学なんてことになったら目も当てらんないからな。あいつ帰る家がないんだから」
ミコット:「バナージ!?誰よ?あの女・・・」

バナージ:「君を追ってた連中何なの?」
オードリー:「仲間よ・・・私逃げ出してきたの」
バナージ:「活動家か何か?・・・。その・・・反連邦とかスペースノイドの自治独立とかそういう・・・」
オードリー:「そうね・・・でももっと怖いかも」
バナージ:「戦争を止めたいって言ってたよね。君は・・・。新しい地盤ブロックが継ぎ足されてコロニーの外壁が拡張しているんだ」
オードリー:「すごい・・・世界が広がっていく」

ガエル:「ご当主、たった今第2リフトの監視カメラが捉えました」
カーディアス:「ハッ・・・なぜ彼女が・・・」
ガエル:「分かりません。未明に人工太陽のサービスルートへ侵入者があったとの報告は受けておりますが、よもや・・・」
カーディアス:「袖付きからの連絡は?」
ガエル:「何も」
カーディアス:「独断ということか」
ガエル:「箱の引き渡しに支障を来すおそれがあります。ビスト財団の当主ともあろうあなたが袖付きの連中と直接お会いになること自体・・・」
カーディアス:「この・・・少年は?」
ガエル:「はぁ、同行者のようです。警護にしては若い気もいたしますが」

バナージ:「あっ・・・」
オードリー:「あれだわ。本当にお屋敷があるなんて・・・」

オードリー:「誰もいないのかしら?あっ・・・バナージ!どなたかいらっしゃいませんか?・・・バナージ勝手に・・・あっ・・・ユニコーン・・・」
バナージ:「『私のたったひとつの望み』」
オードリー:「あなたあれ読めるの!?」
バナージ:「あっ・・・何なんだ?これ。俺ここを知ってる。この絵を見たことがある」
カーディアス:「お気に召しましたかな?」
バナージ:「あっ・・・」
オードリー:「あっ・・・」
カーディアス:「『貴婦人とユニコーン』中世期以前にフランスで製作されたと思われるタペストリーです。レプリカではありません。一年戦争以前に先代が苦労して手に入れました。当家のあるじ、カーディアス・ビストです」
オードリー:「断りなくお屋敷へ踏み入ったご無礼をおわびいたします。私は・・・」
カーディアス:「存じ上げています。今はその名を口にされないほうがよいでしょう」
オードリー:「では名乗りません。私の立場さえ理解していただけるのならそれで。考え直していただきたくてここへ来ました。ラプラスの箱を私たちに託すというお話を」
カーディアス:「うーん・・・君は帰りたまえ」
バナージ:「あっ・・・」
カーディアス:「危険です。このような形で私があなたとお会いすることは」
オードリー:「ジンネマンは慎重な男です。無用な騒ぎを起こすようなことは・・・」
カーディアス:「無用なことですかな?あなたをお守りすることが」
オードリー:「なぜです?ラプラスの箱はビスト財団の繁栄を長く約束してきた命綱だと聞いています。それをなぜ私たちに・・・」
カーディアス:「失礼、帰るように言ったはずだが」
バナージ:「あ・・・その子は追われているんです。1人にはできません」
カーディアス:「この人がなぜ誰に追われているのか君は知っているのか?」
バナージ:「知りません。でも怖い人たちですから」
カーディアス:「怖い?」
バナージ:「そう感じるんです」
カーディアス:「ニュータイプのようなことを言う」
バナージ:「ンッ・・・彼女がそう言ったんだ」
カーディアス:「将来を棒に振ることになるぞ。それは君をアナハイム工専に入学させた父上の本意でもあるまい」
バナージ:「どうして・・・」
カーディアス:「私は理事長だ。学生のことは調べられるし素行の悪い者を除籍にすることもできる」
オードリー:「バナージ帰って。ここまで連れてきてくれてありがとう。あとは自分でできます」
バナージ:「オードリー俺手伝うよ。君は戦争を止めに来たんだろう?この人はそういう力がある人なんだろう?君の言う戦争って言葉は学校の先生が口にするのとは違う。重いんだ。怖いことなんだって分かるんだ。だから俺・・・だから・・・」
オードリー:「バナージ・・・」
バナージ:「今朝君が空から落ちてくるのを見てすごくドキドキした。それまでずれていたものが元に戻って初めて自分の居場所が見えたような気がして・・・君が誰だってかまわない。俺のこと必要だって言ってくれ。そうしたら俺は・・・」
オードリー:「必要ない」
バナージ:「ハッ!あっ・・・」
オードリー:「あなたはもう私に関わらないほうがいい」
バナージ:「あっ・・・」

カーディアス:「正しいご判断でした。お仲間との取り引き場所を変更しました。頃合いを見てお引き合わせします」
オードリー:「考え直してはいただけないでしょうか?」
カーディアス:「あなたのご心配は分かります。フル・フロンタル・・・『シャアの再来』といわれる男のウワサは私どもも存じておりますから」
オードリー:「ならば・・・」
カーディアス:「しかし、たとえ鍵を手にすることができてもその資質を持たぬ者にラプラスの箱は開けられない」
オードリー:「箱の鍵?」
カーディアス:「そのような細工が施してあります。暴れ馬ですよあれは」
オードリー:「・・・」

ジンネマン:「もういい、お前は船に戻れ。財団から連絡があった。取り引き場所を中央ポートからコロニービルダーに変更したいそうだ」
マリーダ:「彼女のことは何と?」
ジンネマン:「ほっかむりを決め込んでいる。何をたくらんでいるのか知らんがこちらもポーカーフェースでいくしかない。お前は戻って万一の事態に備えておけ」

サボア:「うん?何だ?」

ジンネマン:「ご当主自らお出迎えとは恐縮です」
カーディアス:「財団の命運を託そうというのです。人任せにはできません。どうぞ」

サボア:「アアッ!安物が!ああっ?ハッ・・・ロンド・ベルか!何だ?こいつら」

マリーダ:「敵?」

ジンネマン:「鍵・・・ですか。箱そのものでなく鍵だけを引き渡すと?」
カーディアス:「ご不満かな?」
ジンネマン:「不満というより分かりません。そもそも私らはその『箱』とやらがどういう物かも知らんのですから。『開放すれば連邦を転覆させる』といわれるラプラスの箱、それを隠し持つが故にビスト財団の栄華はあった。美術品のコロニー移送を行う公益法人というのは表向きの話でしょう。実際には・・・」
カーディアス:「あなた方の上層部が箱の価値を認めた。それであなたのような腕利きをここへよこした」
ジンネマン:「鼻先にぶら下げられたエサには食いつかずにはいられないのが我々の現状です。それがもし毒入りだったりすれば上はさぞがっかりするでしょうな」
カーディアス:「キャプテンはニュータイプの存在を信じておられるかな?」
ジンネマン:「戦場にいればそうとしか説明できない力を感じたことはありますが」
カーディアス:「力・・・身をもって感じた者ならではの言葉だ。宇宙に出た人類はその広大な空間に適応するためにあらゆる潜在能力を開花させ、他者と誤解なく分かり合えるようになる。かつてジオン・ダイクンが提唱したニュータイプ論は『人の革新』『無限の可能性』
まさしく力をうたったものだった」


サボア:「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハッ・・・ちくしょうが!うあああ!ガランシェール敵だ!ロンド・ベルがコロニーを囲んでやがる!」

カーディアス:「一年戦争に勝利して以来、連邦は常にその見えない力に脅かされてきたといっていい。地球に住む特権階級を告発する力、棄民たるスペースノイドに『目覚めよ』と呼びかける力」

サボア:「なに!?ウウッ!ウッ・・・」

カーディアス:「100年近く続いてきた連邦の支配体制を覆しかねない力」

サボア:「宇宙はスペースノイドのもんだ!アアッ!グアッ!」

カーディアス:「その見えない力との戦いに連邦はこの数十年明け暮れてきた」

サボア:「ち・・・地球に・・・魂をつながれた犬どもが!ネオ・ジオン万歳!!」

マリーダ:「アアッ・・・ハァ・・・ンンッ・・・ああっ・・・」
ギルボア:「何だ?爆発か!?」
マリーダ:「ギルボア!キャプテンとの連絡は?」
ギルボア:「途絶した。ミノフスキー粒子が濃くなっている」
マリーダ:「中で仕掛けるのか・・・」
ギルボア:「外は敵だらけだ。中を突っ切るしかない。キャプテンを捜してここを出る」
マリーダ:「了解」

カーディアス:「一方では公的な研究機関も作られたが、あれはニュータイプの持つ兵器的側面のみを人工的に強化するマッド・サイエンティストの実験場だった。『グリプス戦役』という内乱、そして2度にわたる『ネオ・ジオン戦争』、行き過ぎた弾圧が招いた軍閥の台頭は連邦を大いに疲弊させたが、最終的な勝利を約束する強い味方が彼らにはあった。お分かりかな?」
ジンネマン:「時間ですか?」
カーディアス:「さよう。常に結果だけを求める大衆は明確な定義を持たず可能性しか示さないニュータイプに飽きた。その呼び名はいつしか『撃墜王』と同義になって『誤解なく分かりあえる人』というジオン・ダイクンの概念から最も遠い存在とされてしまった」

デニス:「お・・・おい、あれ見ろよ!」
ミコット:「ねえ、あれなに?」
カーディアス:「ラプラスの箱には未来を変える力がある。いや本来あるべきだった未来を取り戻す力と言うべきか。ただし誰にでも扱えるというわけではない。あれは使い方を誤れば世界を滅ぼしてしまうものだ」
ジンネマン:「だからまず鍵を渡して試そうと?」
カーディアス:「もしもあなた方がひとつ事にこだわるだけの狭あいな主義者なら箱がその中身を明かすことはないだろう」
ジンネマン:「『ひとつ事』とは?」
カーディアス:「ジオンの再興」

ガエル:「ロンド・ベルです。既にコロニー内で戦端が開かれているとのことです」
カーディアス:「軍との連絡は?」
ジンネマン:「我々はハメられたと、いうことですかな?」
カーディアス:「あなた方が追跡されたのではないかと言いたいが水掛け論だな」
ジンネマン:「彼女を返していただく」
カーディアス:「最初からそのつもりだ。あの方は私の屋敷で保護している」
ジンネマン:「人が人を信じるのは本当に難しい。残念ですご当主」
カーディアス:「同感だ、キャプテン」

ED「Next 2 U -eUC-」by SawanoHiroyuki[nZk]:naNami


次回予告:「次回、機動戦士ガンダムユニコーン『それはガンダムと呼ばれた』君の中の可能性が目を覚ます!」

バナージ・リンクス
内山昂輝
オードリー・バーン
藤村 歩
フル・フロンタル
池田秀一
リディ・マーセナス
浪川大輔
マリーダ・クルス
甲斐田裕子
アンジェロ・ザウパー
柿原徹也
スベロア・ジンネマン
手塚秀彰
ミコット・バーチ
戸松 遥
タクヤ・イレイ
下野 紘
カーディアス・ビスト
菅生隆之
アルベルト
高木 渉
サイアム・ビスト
永井一郎

脚本:むとうやすゆき
絵コンテ:古橋一浩
演出:古橋一浩、佐藤照雄
キャラクター作画監督:高橋久美子
メカ作画監督:玄馬宣彦


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