機動戦士ガンダム 第10話 ガルマ散る

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ナレーター:「人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が経っていた。地球の周りの巨大な人工都市は人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった。宇宙世紀ダブルオーセブンティーナイン(0079)、宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。この戦いでジオン公国と連邦は総人口の半分を死に至らしめた。人々はそのみずからの行為に恐怖した」

タイトルコール:「ガルマ散る」


男A:「時に、お父上のデギン公王には地球においでになるご予定は?」
ガルマ:「聞いてはおりません」
男A:「おいでの節は是非なにとぞよしなに、ヒヒヒヒ」
男B:「フフフ」
ガルマ:「ふふ・・・」
「失礼、また後程」
女A:「ああ・・・」
女B:「まあ・・・」
女A:「まあ、ガルマ様、いつも凛々しいお姿」
女C:「素敵」
女B:「・・・しびれちゃう」
ガルマ:「連中はむしが好かん」
シャア:「しかし、奴らがあの木馬とモビルスーツの存在を知ったら慌てるだろうな」
ガルマ:「それだ。木馬討伐隊を組むには戦線が拡大しきっている」
シャア:「ガルマ、あの紳士は誰だい?」
ガルマ:「ん?」
エッシェンバッハ:「いやいや、やりようはいくらでもあるんだよ」
ガルマ:「前の市長のエッシェンバッハだ。彼はジオンを憎んでいるが、市民の保護の為にここに留まった」
シャア:「頑固そうなおやじだな」
司会:「イセリナ・エッシェンバッハ様のお見えでございます」
シャア:「ほお」
ガルマ:「ちょっと失礼する」
シャア(前線でラブロマンスか。ガルマらしいよ、お坊ちゃん)

ガルマ:「ジオン軍の総帥たるザビ家の息子に娘はやれぬとおっしゃられた」
イセリナ:「はい」
ガルマ:「君の父上ならそう言うだろう」
イセリナ:「あたくしにはジオン軍も連邦軍も関係ありません。ガルマ様はガルマ様。お慕い申しております」
ガルマ:「イセリナ・・・」
イセリナ:「・・・たとえ父を裏切ろうと、あたくしはあなたのお側におります」
ガルマ:「私も父とジオンを裏切るわけにはいきませんが」
イセリナ:「・・・」
ガルマ:「大丈夫。今、連邦軍の機密を手に入れるチャンスなのです。それに成功すれば、父とて私の無理を聞き入れてくれます」
イセリナ:「・・・ガルマ様・・・」
ガルマ:「それで聞き届けてもらえねば、私もジオンを捨てよう」
イセリナ:「・・・ガルマ様・・・」
ジオン兵A:「ガルマ様」
ガルマ:「何事だ?」
ジオン兵A:「あ、これは・・・」
ガルマ:「構わん、言ってみろ」
ジオン兵A:「は、木馬がS3ポイントに紛れ込みました」
ガルマ:「なに?」
ジオン兵A:「ここの最後の防衛線を突破されれば、連邦軍の制空圏内に入られてしまいますが」
ガルマ:「予定通りだよ、あそこに防衛ラインもある。私も機動一個中隊で現地へ向かう。シャア少佐にも伝えろ、出動だ」
ジオン兵A:「は!」
イセリナ:「ガルマ様」
ガルマ:「連邦軍の新兵器を奪い取ったら国に送り届ける。その時にはあなたもご一緒に」
イセリナ:「・・・あっ」

ミライ:「ジオン軍は私達をこの街から出さないつもりね」
ブライト:「ああ。しかし、このままでは」
アムロ:「ブライトさん、僕が先頭に立っておとりになりましょうか?」
ブライト:「いや、それはまずい。ちょっと遅いようだ」
アムロ:「えっ?」
オスカ:「聴音機のキャッチした結果です。北から敵機の編隊接近です」
ブライト:「ガウはいるのか?」
オスカ:「1機はいるようです」
ブライト:「戦闘機も付いているな」
アムロ:「だったら尚更じゃないですか、陽動作戦です。そのあいだにホワイトベースは海に出てください」
ブライト:「いや、陽動作戦に出るのも、突破口を開くのも、おっ?」
アムロ:「し、照明弾」
ブライト:「ん?前に見えたの、あれは雨天野球場だな」
オスカ:「えーと、あ、ありますね」
ブライト:「よし、あそこにホワイトベースを隠せ、入るはずだ」
ミライ:「どういうこと?」
ブライト:「敵から発見されるのを極力避ける為、ホワイトベースの動きをすべて停止する。その間に敵の動きを掴んで突破口を」
アムロ:「ブライトさん、反対します、それでは・・・」
ブライト:「アムロはガンダム、カイはガンキャノン、リュウ、ハヤトはガンタンクで待機だ。まだ我々は民間人を抱えている事を忘れるな」
アムロ:「僕だって民間人です」
ブライト:「各自は第一戦闘配備のまま待機。次の指示があるまで物音一つ立てさせるな」

フラウ:「皆さん、部屋から出ないでください!」

ブライト:「180度回頭!」
ミライ:「了解、180度回頭」

避難民A:「息が詰まりそうじゃないか」
避難民B:「何をやるのやら。どうせやられるならここで降りよう」
避難民C:「ああ、そうじゃ。街に逃げ込めば命だけは」
フラウ:「皆さん、ここまで来たんです、落ち着いて。心を一つに戦い抜けば絶対に助かります」
避難民D:「しかし・・・」
赤ん坊:(泣き声)
フラウ:「あら?」
キッカ:「ベロベロベロ、ほら」
レツ:「あ、駄目ですよ、ライトなんかつけるから」
カツ:「もう、ほらほら」
フラウ:「何をしてるの?ほら、ちょっと貸してごらんなさい」
「はい、もう泣かなくていいわよね、はい」
女A:「ぼうや!ぼうや!すみません、ちょっと目を離した隙にはぐれちゃって。ぼうや、よかったわね」
赤ん坊:(泣き声)
フラウ:「フフフ」

ガルマ:「パトロール・ルッグン、木馬が見つからんだと?まだ街から出てはおらん、よく捜せ」
シャア:「フフフ、穴に逃げ込んだネズミを燻りだすのは絨毯爆撃に限るな」
ガルマ:「うん、よし、全機ローラーシフトを敷き、ただちに爆撃を開始しろ」
ジオン兵B:「は」

フラウ:「大丈夫よ、大丈夫」
リュウ:「・・・クッ、これで当たらなければおめでとうって所だな」
カイ:「う・・・」

使用人A:「だ、誰か来てください、お嬢様が!」
イセリナ:「・・・お放し。あなたになにがわかるもんですか!」
使用人A:「お嬢様、今行く事は死にに行くようなものです!」
使用人B:「ああ、お嬢様、なりません。お父上がお呼びです!」
イセリナ:「お前達失礼ですよ・・・」
使用人B:「お嬢様、さ」
イセリナ:「・・・嫌です!あたしには行く所があるんです!お放し!お放しったら!!お父さまなぞにあたくしは何もないので」
エッシェンバッハ:「ジオンの頭目の息子が嫁に欲しいだと?フン」
イセリナ:「・・・お父さまにだってあたくしを自由にする権利はないわ。あたくしには自分で自分の道を選ぶ権利が・・・」
エッシェンバッハ:「許さん!!」
イセリナ:「あっ・・・」
エッシェンバッハ:「いいか、ジェット機のキーはイセリナに渡すんじゃない」
使用人C:「は、はい、旦那様」
イセリナ:「・・・ガルマ様・・・」

アイキャッチ

ガルマ:「どうだ?木馬は出てきたか?」
ジオン兵C:「いえ、まだです」
ガルマ:「ど、どこだ?なぜ出てこない?」
シャア:「連中も戦いのコツを呑みこんできているのさ」
ガルマ:「こうなったら地上に降りて見つけ出すしかない」
シャア:「まあ待て。そういうことなら、私が自分の部下と降りてみる」
ガルマ:「やってくれるか?」
シャア:「当たり前だろう、私は君の部下だ」
ガルマ:「今はそうだが、もともと君はドズル兄さんの直属だ。私だって」
シャア:「いつになく興奮しているようだが、女性の為に功を焦るのはよくない。落ち着くんだ」
ガルマ:「・・・任せる」
シャア:「うん」
ガルマ:「私がイセリナの為に焦っているだと?馬鹿な。私は冷静だ」

ガルマ:「シャア!木馬なりモビルスーツを発見したらすぐにしらせろ。ガウで仕留めてみせる」
シャア:「わざわざのお見送りには恐縮するよ。今回はそのつもりだ。頼むよ、ガルマ」
ガルマ:「頼んだぞ、シャア」
シャア:「勝利の栄光を、君に!」

ミライ:「ブライト、三機のザクが降りてくるわ。まっすぐこちらへ来るみたい」
ブライト:「よし、アムロ、聞こえるか?ザクが来る。ガンダムをホワイトベースの外に出せ」
アムロ:「了解!」
ブライト:「そしてさっきの君の戦術でいく。君がおとりになってザクと、できたら敵の本体もだが、ホワイトベースの前に来るようになんとかおびき出してくれないか?アムロ。そして、そこをホワイトベースで一気に叩く」
アムロ:「了解」
ブライト:「ガンタンク、ガンキャノンもホワイトベースの前へ出て待機だ」
アムロ:「行きまーす!」

アムロ:「あそこへ・・・」

シャア:「どうも、味方の兵までだますというのは性に合わんな。さて、木馬からモビルスーツが出たはずだが・・・」
アムロ:「見つかった!」
「妙だ。いや、いる。敵は近い」
「しまった・・・」
「ああっ!シ、シャアだ。あれに当たる訳にはいかない」

シャア:「モビルスーツめ、やるようになった」
アムロ:「・・・あっ」
シャア:「やるな、モビルスーツめ。我々をおびき出すつもりか。ということは木馬はうしろだな」
(なるほどいい作戦だ。仇討ちをさせてもらう)

ガルマ:「待っていた、シャア」
シャア:「モビルスーツが逃げるぞ。その先に木馬がいるはずだ、追えるか?」
ガルマ:「追うさ」

ガルマ:「ビーム砲を開け。全機、攻撃スタンバイ」

ミライ:「ブライト、敵の編隊機が行くわ」
ブライト:「よし、ミライ、位置に戻れ。砲撃を掛ける」
ミライ:「は、はい」
ブライト:「ガンタンク、ガンキャノン、ホワイトベースの各砲座、銃撃手はおのおの照準合わせ。10秒後に一斉射撃!10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、撃てっ!」

ジオン兵D:「うわーっ!」
ガルマ:「うあっ・・・!・・・ど、どうした?」
ジオン兵E:「うしろから攻撃を受けました」
ガルマ:「うしろだと?」
ジオン兵E:「も、木馬です、木馬がうしろから!」
ガルマ:「・・・上昇だ、上昇しろ!」
ジオン兵E:「無理です!」
ガルマ:「180度回頭だ!ガ、ガウを木馬にぶつけてやる!」

シャア:「フフフフ、ガルマ、聞こえていたら君の生まれの不幸を呪うがいい」
ガルマ:「なに?不幸だと?」
シャア:「そう、不幸だ」
ガルマ:「シャ、シャア、お前は?」
シャア:「君はいい友人であったが、君の父上がいけないのだよ。フフフフ、ハハハハハ」
ガルマ:「・・・シャア、謀ったな。シャア!!」
「・・・」
「・・・私とてザビ家の男だ、無駄死にはしない!」

マーカー:「敵機一機、本艦に向かってきます」
ブライト:「なんだと?ま、まさか、特攻か?ミライ、上昇だ、上昇しろ。緊急上昇だ!」

ガルマ:「だあーっ・・・」
ブライト:「全員、伏せろーっ!!」
ガルマ:「ジオン公国に栄光あれーっ!!!」

ブライト:「・・・た、助かったのか?・・・」

ブライト:「アムロ、よくやったぞ。突破作戦はうまくいった。これより脱出する。帰還しろ。アムロ、どうした?アムロ!」
アムロ:「・・・わかりました、すぐ戻る」

エッシェンバッハ:「そうか、わかった。ありがとう。娘にそう伝えておこう。イセリナ!」
イセリナ:「お父さま・・・」
エッシェンバッハ:「イセリナ、ガルマは戦死したそうだ」
イセリナ:「ええっ」

イセリナ:「(嗚咽)・・・ガルマ様、なぜ?なぜなの?ガルマ様・・・ガルマ様!!」

ナレーター:「ジオン公国を名乗る宇宙都市国家は月のむこうに浮かぶ。今ここに、ザビ家の末弟ガルマ・ザビの死が急報された」

ナレーター:「時に、ジオン公国の公王、すなわちガルマの父、デギン・ザビは、使者の前でその杖を落とした」

次回予告:「戦いに終わりはない。ガルマの仇を討つべく生き残り部隊が特攻を掛ける。ガンキャノンのリュウを伴ってガウを討ち取るアムロの前に美少女が立つ。その震える拳銃がアムロを。機動戦士ガンダム、次回、『イセリナ,恋のあと』。君は、生き延びることができるか?」


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