機動戦士ガンダム 00 ダブルオー 第5話 限界離脱領域

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マリナ:「タリビアのユニオン復帰にアメリカ大統領の緊急訪問、物資の援助とエネルギー供給増量の確約・・・やはり一連の事件は、アメリカとタリビアによる画策、そして、この事件にソレスタルビーイングは利用された」
シーリン:「いいえ、違います。ソレスタルビーイングは戦争根絶という意思を貫き、タリビアを攻撃したまでのこと、たとえ世論から背を向けようとも、ふふ、彼らを利用しようとする考えは改めた方がいいわね」
マリナ:「シーリン・・・」
シーリン:「マリナ様、そろそろ諸国漫遊のお時間です。吉報をお待ちしてますわ」
マリナ:「できうる限りの努力はします。アザディスタンを救うには、太陽光エネルギーが必要なのだから」
シーリン:「1つだけ聞いていいかしら?なぜこの役目を引き受けたの?」
マリナ:「決まっています。私にしかできないからよ」

タイトル:「#05 限界離脱領域」

アナウンス:「本日は、天柱交通公社E603便をご利用いただき誠にありがとうございます」
沙慈・クロスロード:「姉さん、わざわざ見送りにこなくても」
絹江・クロスロード:「こっちの支社に用があったついで」
アナウンス:「天柱交通公社E603便は、予定時刻通り8時40分、グリニッジ標準時23時32分の発車となります」
絹江・クロスロード:「いいこと沙慈、しっかり勉強してくるのよ?」
いくら奨学金で行ける研修旅行でも、旅費はわたしが出してるんだから」
沙慈・クロスロード:「ごめんね負担かけて、ルイスがどうしても個室が良いって言うから」
アナウンス:「ご搭乗されるお客様は、A7番ゲートにお集まりくださるようお願い申し上げます」
絹江・クロスロード:「はぁ・・・お金持ちのお嬢様って・・・」
ルイス:「わたしがどうかしましたか?」
絹江・クロスロード:「ル、ルイス!?」
ルイス:「安心してくださいお姉様、沙慈君のことはわたしがしーっかり面倒見ますから!」
絹江・クロスロード:「そ、そうね・・・ルイスがいてくれたら安心かな」
「沙慈、旅行気分になって羽目を外し過ぎないようにね。ルイスに変なことしちゃダメよ」
沙慈・クロスロード:「な、何言うんだよ姉さん!」
ルイス:「あっははっ、大丈夫ですよお姉様、沙慈君にそんな甲斐性ありませんからぁ」
絹江・クロスロード:「そ、そう?」
「ぶっちゃけ、この娘はあんたに合わないと思うんだけど・・・」
ルイス:「聞こえてますよ、お姉様?」
絹江・クロスロード:「えへへ・・・」

セルゲイ:「手続きは済ませた。行くぞ、少尉」
ソーマ:「了解です。中佐」

刹那:「・・・モビルスーツの・・・性能実験・・・」

アレルヤ:「スメラギさんからミッションプランが届いたよ。モビルスーツ性能実験の監視。状況によっては破壊もあり得るって」
ロックオン:「気をつけろよアレルヤ・・・タリビアの一件以来、俺たちは世界の嫌われ者だからな」
アレルヤ:「ご忠告、感謝しますよ」

アナウンス:「本日は、天柱交通公社E603便にご乗車いただき、誠にありがとうございます。本リニアトレインは、低軌道ステーション真柱直行便です。到着時刻は18時32分、グリニッジ標準時、翌日3時32分になります。初期加速が終了しました。今から当トレインは、緩やかな減速状態を開始し、車内が擬似的な無重力状態になります。シートベルトをお外しの際は、十分ご注意ください」

映像音声:「太陽光発電装置建設計画、それは地球の化石燃料が枯渇し、人類が新たなエネルギー資源を確保するため半世紀前に発足しました」
ルイス:「ンフフフ~」
沙慈・クロスロード:「ん?」
ルイス:「エヘッ、よっ、うああっ」
沙慈・クロスロード:「ははっ」

セルゲイ:「そういえば、少尉が超人機関に志願した理由を聞いていなかったな」
ソーマ:「志願はしていません。わたしは、超兵計画のために生み出されたデザインベイビーです」
セルゲイ:「・・・」

(技術者A):「超兵1号は、体内に埋め込んだナノマシンで身体機能を保全、宇宙環境下での長時間活動を可能にしています。また、各神経系統の感覚増幅処置により・・・」
(セルゲイ):「説明はいい!」
(技術者A):「何かお気に召さないことでも?」
(セルゲイ):「貴官は自分たちがやっている行為を何とも思わないのかね?」
(技術者A):「思いません。劣悪な宇宙環境に適応するため、少尉の存在は必要不可欠です」

ソーマ:「何か?中佐」
セルゲイ:「ん、いいや・・・」

映像音声:「太陽光エネルギーを蓄電させた衛星が、マイクロウェーブ送信によって軌道エレベーターへ電力を供給、エレベーターを通して、地上の各地域へ配電されます」
ルイス:「♪~・・・」
映像音声:「1日の電力供給量は、1.2エサジュール。現在、人類革新連盟に参加する35の国にエネルギーチューブによる直接配電が行われており、また・・・」

沙慈・クロスロード:「ルイス、見てるのに」
ルイス:「いいから、遊びに行く、行く!」

ルイス:「ようやく着いた!」
沙慈・クロスロード:「はぁ・・・」
ルイス:「どったの?」
沙慈・クロスロード:「疲れたの。君が時間いっぱい連れ回すから」
ルイス:「だらしないなぁ」
沙慈・クロスロード:「ルイスがタフなんだよ」
ボルス:「沙慈・クロスロード君とルイス・ハレヴィ君だね?」
沙慈・クロスロード:「あ、はい!」
ルイス:「そうです」
ボルス:「君たちの研修を監督する、ボルス・アッサンだ。低軌道ステーション真柱へようこそ!」

ボルス:「沙慈君、低軌道リングがなぜ必要かわかるかい?」
沙慈・クロスロード:「はい、リング内に磁性流体を流して遠心力を作り、ステーション全体を軌道高度に留めている・・・でしたよね?」
ボルス:「ちゃんと勉強はしているみたいだな」
ルイス:「ねえ沙慈、見て見て!」
ボルス:「ん?」
沙慈・クロスロード:「ダメだってルイス、勝手にそんなとこ行っちゃ!あっ・・・」

ルイス:「きれいね・・・」
沙慈・クロスロード:「・・・ホントに・・・」
ルイス:「映像で見たのと全然違う・・・」
沙慈・クロスロード:「うん・・・」
ボルス:「2人とも気をつけて、高度1万キロとはいえ、微重力はあるんだ。足を踏み外したら、地球へまっ逆さまだぞ」
沙慈・クロスロード:「ああっ、はい!」
ルイス:「すいませ~ん!あっ、ああっ!」
沙慈・クロスロード:「あっ!」
ルイス:「ああっ!」
沙慈・クロスロード:「う!う、うあぁ!」
ルイス:「もう沙慈の馬鹿!ちゃんと助けてよぉっー!」
ボルス:「やれやれ・・・」

技術者B:「こちらです、中佐」
セルゲイ:「この機体か」
技術者B:「超兵1号の反応速度に対応させた機体、MSJ-06II-SPティエレンタオツーです」
ソーマ:「ティエレンタオツー・・・わたしのモビルスーツ」
セルゲイ:「対ガンダムの切り札か・・・」

CA:「お食事はお済になられましたか?」
アレルヤ:「ええ」
CA:「食後のお飲み物、何かお持ちしましょうか?」
アレルヤ:「コーヒーを」
CA:「かしこまりました。ご旅行ですか?」
アレルヤ:「好きなんですよ。上から地球を見るのが」
CA:「その気持ちわかります。地上はごたごたしていますから、ソレスタルビーイングなんて組織まで出てくるし」
アレルヤ:「・・・ホント、嫌だよね」
CA:「まもなく到着しますので、それまでごゆっくり」

ルイス:「やっぱり重力があるって最高」
沙慈・クロスロード:「そうだね。ん?」
紅龍:「お嬢様、そろそろお時間です」
ワン・リューミン:「ええ、わかっていてよ」
「フ・・・」

沙慈・クロスロード:「痛っ!」
ルイス:「よそ見すんな!」
沙慈・クロスロード:「すみません」

セルゲイ:「少尉、機体の運動性能を見る。指定されたコースを最大加速で回ってみろ」
ソーマ:「了解しました、中佐」
「行きます」
「最大加速に到達」

セルゲイ:「最大加速時でルート誤差が0.25しかないとは、これが超兵の力・・・しかし、彼女はまだ乙女だ」
ソーマ:「・・・な、何?この感じ」

アレルヤ:「・・・!?な、何だ?あ、頭が・・・」

ソーマ:「痛い!」

セルゲイ:「少尉、指定コースから離れているぞ。どうした?」
ソーマ:「ちゅ、中佐、何かが、私の頭を、刺激して・・・うっ、くっ」

アレルヤ:「うう、くっ、な、何なんだこの頭痛は?う、う、うあああっ!」

ハレルヤ:「くそ!どこのどいつだ!勝手に俺の中に入ってくるのは!」

ソーマ:「・・・あなたはだれ?」
ハレルヤ:「てめぇ、殺すぞ!!」
ソーマ:「・・・!いやぁあっ!!!」

セルゲイ:「やめろ少尉!」
ソーマ:「いやぁぁぁっ!!やめて!!」
「いやぁぁぁっ!!やぁぁ!!」

セルゲイ:「やめろーっ!少尉ー!!」

ソーマ:「いやぁぁぁーっ!やめて!!ううっ!やめて!いやぁぁぁっ!!」
セルゲイ:「少尉ー!やめないか少尉!!」
ソーマ:「うわあぁっ!」

ルイス:「何これ?」
沙慈・クロスロード:「デブリが当たってるとか?」

セルゲイ:「やめろ!やめるんだ少尉!」
ソーマ:「いやぁぁぁーっ!」

市民達:「うわーっ!」
「きゃー!」
ルイス:「何なのーっ!?」
「あぁ・・・」

沙慈・クロスロード:「ルイス!」
ルイス:「何なのよー?」
沙慈・クロスロード:「重力が・・・」

ハレルヤ:「誰だ?奴は誰だ?」
市民:「おい、あれ!」
ハレルヤ:「ん?」
市民:「重力ブロックじゃないか?」
ハレルヤ:「事故か?ふはは、ご愁傷様だな」
アレルヤ:(ハレルヤ)
ハレルヤ:「・・・?でしゃばるなよ」
アレルヤ:(ハレルヤ!)

(少年A):「俺たちは死ぬのか?」
(少年B):「嫌だ!死にたくない!」
(少年A):「俺を殺せ、アレルヤ・・・!」

アレルヤ:(だめだ・・・)
「だめだ!」
「く・・・」


セルゲイ:「何ということだ・・・少尉、少尉!」
「管制室、こちらセルゲイ。重力ブロックの被害状況を知らせろ」

管制官:「中佐、災害時の緊急状況発信によると、流された第7重力区画には、232名の要救助者がいる模様です」
セルゲイ:「救助隊は?」
管制官:「救助隊は7分後に発進予定、護衛のための小隊にもスクランブルをかけました。ですが、爆発の衝撃と空気の流出で第7重力区画の速度が急激に落ちています。あと14分で地球の重力圏へ引き込まれます」
セルゲイ:「何だと!?救助行動に入る!少尉の機体回収班を出させろ!」
管制官:「しかし、あれだけの質量の物を!」
セルゲイ:「人命がかかっている!」

ワン・リューミン:「救助隊が発進したようね。けれど、時間的にとても間に合わない。重力ブロックは、地球の重力に引かれて・・・」
紅龍:「お嬢様!お嬢様、アレルヤ・ハプティズムが・・・」
ワン・リューミン:「え?」

沙慈・クロスロード:「この区画全体がステーションから離れてる」
ルイス:「それって、漂流してるってこと?ウソ!」
沙慈・クロスロード:「救助隊が来るよ。それまでの辛抱だ」

セルゲイ:「限界離脱領域まであと7分。重力区画を軌道高度に押し上げるためには・・・あのデカブツを加速させるしかない!」

ルイス:「・・・!?」
沙慈・クロスロード:「・・・な、何だ?」

セルゲイ:「ぬうぅぅぅっ!」
市民A:「た、大変だぁ!今、端末で計算してみたが、この区画はあと5分で地球の重力圏に捕まっちまう!」
市民B:「何だって!」
ルイス:「さ、沙慈!」
沙慈・クロスロード:「冗談だろ・・・?あと5分なんて・・・」

セルゲイ:「くっ、第7区画の質量が大きすぎる。この機体の推進力では・・・限界離脱領域まであと200秒。このままでは私の機体も、重力圏に捕らわれてしまう。見捨てるしかないのか?200人以上の人間を・・・宇宙は、なぜにこうも無慈悲なのだ!?」
「・・・?この速度で近づいてくる機体だと?なぜ今までレーダーに・・・まさか!?」
「ガンダムか!?」


ワン・リューミン:「アレルヤ!アレルヤ・ハプティズム!何をしているの!?あなたに与えられたミッションは・・・」
アレルヤ:「あなたにはわからないさ、宇宙を漂流する者の気持ちなんて」
「限界離脱領域まであと20秒・・・キュリオス!」


セルゲイ:「何だと!?」

沙慈・クロスロード:「ま、また!」

アレルヤ:「行けぇ!!」

セルゲイ:「も、持ちこたえた!?しかし、ソレスタルビーイングが人命救助とは」
アレルヤ:「あとは、スメラギさん次第」

クリスティナ:「ワン・リューミンから、緊急暗号通信が入りました」
スメラギ:「人命救助って、何やってるのあの子」
リヒテンダール:「どうします?」
スメラギ:「決まってるでしょ!」

JNNスタッフ:「速報!ステーション事故の行方不明者リストが出た!」
JNNスタッフ達:「おぉ・・・」
絹江・クロスロード:「・・・そんな」

セルゲイ:「ガンダムの推進力をもってしても、現状維持が限界か。しかし、エネルギーが尽きれば、地球圏へ・・・」
アレルヤ:「聞こえるか!」
セルゲイ:「ん?」
アレルヤ:「全員、中央ブロックに集まれ!」
セルゲイ:「この声、ガンダムのパイロットか!?」
アレルヤ:「繰り返す!死にたくなければ真ん中に集まるんだ!」
ルイス:「これって・・・救助?」
沙慈・クロスロード:「行こう、ルイス!」
ルイス:「・・・」
アレルヤ:「時間がない!急げ!」
セルゲイ:「若い・・・男の声」

ルイス:「ねぇ沙慈、もしかしたら、死んじゃうかもしれないから、今のうちに言っとくね」
沙慈・クロスロード:「ルイス・・・」

セルゲイ:「聞こえるか?ガンダムパイロット。このブロックはまもなく限界離脱領域に入る。ここまでだ・・・離れろ」
アレルヤ:「フン、できないね!ソレスタルビーイングに失敗は許されない。それに・・・」

ルイス:「わたしね・・・沙慈のことが・・・」

アレルヤ:「ガンダムマイスターは1人じゃない!!」

セルゲイ:「何!?」
アレルヤ:「さすがだ。ロックオン・ストラトス!」

ロックオン:「フ・・・」
ハロ(オレンジ):「ジーエヌリュウシ、コウノウドアッシュクチュウ!チャージカンリョウマデ、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11・・・」
ロックオン:「発射方向の軸線上に雲がかかってやがる。切り裂け、刹那!」
刹那:「了解・・・ふん!」

ハロ(オレンジ):「チャージカンリョウ!」
ロックオン:「狙い撃つぜ!!」

アレルヤ:「ナイスサポートだ。スメラギさん!」
「上がれぇーっ!!」

セルゲイ:「地上から2つの区画を狙撃してパージ、質量を減らして安定軌道まで加速させるとは・・・ん?救助隊が来たか」

人革連兵:「中佐、ガンダムが!」
セルゲイ:「救助作業が最優先だ!」
人革連兵:「りょ、了解!」
セルゲイ:「私にも、恩を感じる気持ちぐらいはある」

JNNスタッフ:「速報!要救助者、全員無事救出!」
JNNスタッフ達:「おお!」
「良かったー!」
絹江・クロスロード:「・・・はぁ・・・」

リヒテンダール:「ミッション完了!」
クリスティナ:「あ」
スメラギ:「・・・」
ティエリア:「ヴェーダが推奨したミッションを放棄し、人命救助を優先させるなんて、しかも、デュナメスの高高度砲撃能力まで世界に晒してしまった」
スメラギ:「プランの大幅な修正が必要ね」
ティエリア:「ミッションを変更し、ロックオン・ストラトスに指示を出したのはあなただ」
スメラギ:「わたしはアレルヤ・ハプティズムを助けたわけじゃない。ガンダムを守ったのよ」
ティエリア:「適性に欠ける者をガンダムに乗せるべきじゃない」
スメラギ:「あなたはどうなの?」

ルイス:「私達、あとちょっとで死んじゃってたんだね・・・」
沙慈・クロスロード:「ルイス・・・」
ルイス:「実感ないよ・・・でも、良かった」
沙慈・クロスロード:「ねぇルイス、最後に言おうとしてた言葉って何?」
ルイス:「えっ?」
沙慈・クロスロード:「教えて」
ルイス:「あ、うぅ・・・教えない」

次回予告:「仕組まれた戦場だとしても、ソレスタルビーイングに沈黙は許されない。新装備を携えたガンダムが、その存在を世界に明示する。次回『セブンソード』もう戻れない」


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