機動戦士ガンダム 第5話 大気圏突入

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ナレーター:「人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた。地球の周りの巨大な人工都市は人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして、死んでいった。宇宙世紀ダブルオーセブンティーナイン(0079)、地球に最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。この一ヶ月あまりの戦いでジオン公国と連邦軍は、総人口の半分を死に至らしめた。人々はそのみずからの行為に恐怖した。」


タイトルコール:「大気圏突入」

フラウ:「はい、石鹸とタオルです」
「はい、さっぱりとした気分で地球の土を踏んでください」
「アムロ?」
ペロ:「やだーい、直してくんなくちゃあ」
老人:「な、直るよ、直る」
フラウ:「アムロったら」
老人:「えーっと」
アムロ:「僕に貸してみてくれません?」
老人:「・・・」
ペロ:「直せるの?」
アムロ:「すいません」
ペロ:「直せる?」
アムロ:「ああ」
老人:「どうも。両親がいなくなってからというもの、こんな物と一日中遊んどるんです」
アムロ:「戦死なさったんですか?」
老人:「一週間戦争の時にね。あんたは?」
アムロ:「母は地球にいるはずです。父はサイド7で行方不明になりました」
「はい」

ペロ:「うわーっ、えーっと、うわーっ」
老人:「地球へ着いたらあの子をわしの故郷へ連れて行こうと思っとるんだ。もう二度と地球の土は踏めんと思っとりましたからなあ。サイド7に来る前には南米でコーヒー園をやっとってな。知っとるか?これがコーヒーの豆じゃ。今度地球へ帰ったらわしは絶対に動かんよ。ジオンの奴らが攻めてきたって、地球連邦の偉いさんが強制退去を命令したって、わしは地球で骨を埋めるんだ」

ミライ:「大気圏突入25分前」
ブライト:「ミライ、自信はあるか?」
ミライ:「スペースグライダーで一度だけ大気圏に突入したことはあるわ。けどあの時は地上通信網がきちんとしていたし、船の形も違うけど」
ブライト:「基本航法は同じだ。サラミスの指示に従えばいい」
ミライ:「私が心配なのは、シャアがおとなしく引き下がったとは思えないことなの」
ブライト:「ミライ、君は大気圏突入することだけを考えていてくれ」
ミライ:「ええ、了解」
リード:「若造、聞こえるか?」
ブライト:「は、はい、リード中尉」
リード:「大気圏突入準備はいいな?我々はサラミスの大気圏突入カプセルで行く。そちらとはスピードが違う、遅れるなよ」
ブライト:「はい、了解しました。ミライ、大気圏突入の自動操縦に切り替え、以下、突入の準備に備えるんだ」
ミライ:「了解」
ブライト:「シャアのムサイは?」
オスカ:「変わりません。ただ、ムサイに接近する船があります」
ブライト:「なに?また補給を受けるつもりなのか?シャアは。待てよ、ここで補給を受けるということは、俺達の追跡をあきらめたということなのか?」

シャア:「あらたに3機のザクが間に合ったのは幸いである。20分後には大気圏に突入する。このタイミングで戦闘を仕掛けたという事実は古今例がない。地球の引力に引かれ大気圏に突入すれば、ザクとて一瞬のうちに燃え尽きてしまうだろう。しかし、敵が大気圏突入の為に全神経を集中している今こそ、ザクで攻撃するチャンスだ。第一目標、木馬。第二目標、敵のモビルスーツ。戦闘時間は2分とないはずだが、諸君らであればこの作戦を成し遂げられるだろう。期待する!」

リード:「地球降下要員は大気圏カプセルに乗り移れ。サラミス本艦はカプセル放出後、ただちにルナ2に帰還せよ。カビラ、ムサイを振り切る自信はあるか?」
カビラ:「・・・自信はありません。しかし、考えようによってはうまくいくでしょう。データーからするとムサイはソドンと接触しています。補給を受けたか、緊急の何かがあったんでしょう。我々を追ってくるとは思えません」
リード:「君はいつも楽観的だな」
カビラ:「はい、それで生き残ってきたと思ってます」
リード:「では、私は地球に降りてくる」
カビラ:「はっ!」

リード:「ミサイルはスタンバっておけ」
連邦兵A:「了解」
リード:「シャアは追ってくるかな?」
連邦兵A:「まさか」

ミライ:「サラミスのカプセル、離脱。ホワイトベースはカプセルについて行きます」
ブライト:「ホワイトベース各員へ。本艦は8分後に大気圏に突入します。立っている人は座ってください。船が揺れるようなことがあっても騒がないように。各戦闘員、メカニックマンは各自の部所で待機のこと。ガンダムも発進する可能性がある」
クルーA:「敵だ!」
マーカー:「映像出します、最大望遠です。接触推定時間、34秒後!」
ブライト:「ハッチ開け!ガンダム、急速発進!」
セイラ:「アムロ、発進後4分でホワイトベースに戻って。必ずよ」
アムロ:「了解。セイラさん、僕だって丸焼けになりたくはありませんから」
セイラ:「後方R3度。ザクは四機よ」
アムロ:「4機も?シャアは手持ちのザクはないはずだ。そうじゃない?セイラさん」
セイラ:「事実は事実よ」
アムロ:「ホワイトベースの援護は?」
セイラ:「後方のミサイルと機関砲でリュウとカイが援護するけど、高度には気をつけて」
アムロ:「戦ってる最中に気をつけられると思うんですか?」
セイラ:「あなたならできるわ」
アムロ:「おだてないでください」
「うおっ」


アムロ:「あ、あれか」
シャア:「敵もモビルスーツを発進させたようだ。ドレン、援護しろ。我々は二手に分かれて攻撃を開始する」
ドレン:「了解!」
ジオン兵A:「大気圏突入。カプセル発進します」
ドレン:「よーし、発進」
「ムサーイ、ミサイル発射!」

ブライト:「後方よりミサイル。リード中尉、高度を下げてください!」

リード:「も、戻れないのか?」
連邦兵B:「無理です。戻れば狙い撃ちされるのがオチです」

アムロ:「遠すぎるか・・・」

ブライト:「ミサイル第二波、回避!後方AMミサイル、どうした?撃てないのか?」
ミライ:「ブライト、落ち着いて。みんな慣れてないのよ」
リュウ:「なんで迎撃しないんだ!?」
ハヤト:「僕はもともとミサイル要員じゃないんです」
リュウ:「えーい・・・」
ハヤト:「ね?」
リュウ:「くそう、死にたくなかったら何かしろ。その辺にミサイルの撃ち方の教科書があんだろ」

避難民達:「ああっ」
ペロ:「おじいちゃん・・・」
老人:「大丈夫、自動車を直してくれたお兄ちゃんが敵をやっつけてくれるよ」
ペロ:「うん、そうだよね・・・」

アムロ:(今度こそシャアの動きに追いついてみせる。これで何度目なんだ?アムロ?ホワイトベースには近づけさせるものか)
「なに!?うわーっ、シャア」

セイラ:「アムロ、シャアに気を取られすぎないで。ザクがサラミスのカプセルを・・・」
アムロ:「了解!シャアにうしろを取られるのはいやだが・・・迂闊な奴め」
コム:「ええい、盾を!」
アムロ:「シャアは?は!・・・やらせるか!そこだっ!し、しまった、バズーカのスペア弾が。セイラさん!ビームライフルをくれませんか?」
セイラ:「無理よ、ライフルを発射することはできないわ、メカニックマンに聞いてみるけど」

クルーB:「君は左の機銃を」
クルーC:「ぼ、僕は機銃なんて」
クルーB:「僕だってやったことはない」

ブライト:「リュウ、ハヤト、接近したザクにミサイルは無理だ、機銃で迎撃しろ!」
リュウ:「了解!」

アムロ:「シャア!」
セイラ:「アムロ、今はガンダムハンマーしか撃ち出せないわ」
アムロ:「それでいいです!」
セイラ:「了解、ハンマーを発射したら教えるわ。前を!アムロ」
アムロ:「わかってます!」
ジェイキュー:「・・・あんな所にバルカン砲が・・・、・・・ああっ・・・嫌だ、嫌だ、シャア少佐!シャア少佐!!助けてください!!シャア少佐!!少佐ーっ!!」
アムロ:「当たらない。バルカンの銃身がずれてるのか?」
セイラ:「アムロ、ガンダムハンマーを発射するわ、いいわね?」
アムロ:「相対速度、速いか?掴めるか?シャア!」
シャア:「とどめだ!」
アムロ:「ううっ・・・」
「シャアめ!!」
「あああっ!!」


アイキャッチ

シャア:「ええい、スペアーがなくなるとは」

リード:「進入角度が深すぎるぞ、大丈夫なのか?」
連邦兵C:「・・・大丈夫とは言えません。・・・しかし、うっ」
リード:「あっ」
連邦兵D:「て、天井が。リード艦長、ノ、ノーマルスーツが」
リード:「早く!空気が抜ける!」
連邦兵D:「ノーマルスーツの応急テープだ!」
リード:「何かが燃えているぞ、消火しろ!」
連邦兵E:「は、はい」
連邦兵D:「か、艦長、お怪我も」
リード:「スーツだ!怪我はいつでも治せる!」
連邦兵D:「は!」
リード:「もっと丁寧にやれんのか!!」

マーカー:「サラミスのカプセルに弾が当たりました!」
ブライト:「あのまま大気圏突入ができるのか?」
マーカー:「わかりません!」
リード:「ブライト君、このままだとカプセルが中から燃えてしまう」
ブライト:「了解しました、ホワイトベースに収容します」
リード:「頼む」
ブライト:「セイラ、アムロに二機のザクを引き離すように伝えろ」
セイラ:「無理です。アムロはシャアと戦うので精一杯なのよ」
ミライ:「10パーセント加速。サラミスカプセルの前に出ます」
ブライト:「オムル、サラミスのカプセルを収容する、準備急げ。カイ、リュウ、対空援護しろ」

カイ:「こいつー、動きすぎるぜ」

オムル:「ハッチ開放です、サラミスカプセル聞こえますか?レーザーロック発射します。ロック後オートマチック願います」
連邦兵F:「了解!」
リード:「ザク、大丈夫かな?」
オムル:「レーザーロック発射!」

シャア:「クラウン、何をやってる?敵の銃撃の来るとこはわかったはずだ、接近して叩け。それではザクの性能は発揮できん!」
クラウン:「は、しかし、銃撃が激しくって!」
シャア:「これで激しいものか。よく相手を見て下から攻めてみろ!コム、私についてこれるか?」
コム:「は!少佐、大丈夫であります。ザクの右手が使えないだけです。ヒートホークは左手で使います」
シャア:「上等だ、よく切り抜けてくれた。私と敵のモビルスーツにあたる」

ブライト:「アムロ、ザクがホワイトベースの下にまわりこむ。頼む!」
リード:「せ、戦況は?」
ブライト:「は、おもわしくありません」
ミライ:「あっ・・・」
セイラ:「う、右舷被弾」
オスカ:「右舷機銃迎撃急げ!」
マーカー:「破損個所にウォールフィルム処理急げ!」
ブライト:「第4ブロック、ウォールフィルムを貼れ!誰かいないのか?」

キッカ:「お姉ちゃん。あたしもやっつけに行く!」
カツ:「戦争なんだぞー?」
キッカ:「恐くないもん!」
レツ:「恐いんだぞー?」
キッカ:「恐くないもん!!」

ハヤト:「左右を狙える機銃はどこなんですか?」
クルーD:「第35番のはずです!右が前の方を狙えます!」
ハヤト:「やってみるか」

アムロ:「ガンダムを上に出させないのか?」
シャア:「ええい、腕が上がってきたようだな、このパイロットは。いいぞ、コム!」
アムロ:「あっ・・・ああっ、あああっ!」
コム:「うわあーっ!!」
シャア:「なめるなっ!!」
アムロ:「うわっ!あっ!」
シャア:「コ、コム。時間がない・・・」
セイラ:「アムロ、ホワイトベースに戻って。オーバータイムよ」
アムロ:「了解、セイラさん。しかし・・・シャア、これが最後だ!」
シャア:「クラウン、ドレンのカプセルに戻れ。クラウン!クラウン、聞こえないのか!?」

ブライト:「大気圏突入、シャッター上げろ。ガンダム収容は後部ハッチから行う。各砲座収容!アムロ、ホワイトベース後方のハッチから入れ、もう危険だ」
アムロ:「了解。でも、バルカンの弾丸が残ってる。あいつをやってやる!」

ドレン:「シャア少佐!カプセルに入ってください!」
シャア:「よし、ハッチ開け。クラウン、構わん。敵のモビルスーツとて持ちはせんのだ。まっすぐカプセルに向かえ」

オスカ:「アムロに伝えてください、これではガンダムも大気の摩擦熱で燃えてしまいます」
ブライト:「アムロ、戻れ!ザクはいい!」
リード:「ブライト君、私の使命はこのホワイトベースとガンダムを無事に連邦軍本部に送り届けることなんだ!ガンダムを収容しろ!」
ブライト:「アムロに言ってください!」
リード:「素人が使うからこんなことに!」
ブライト:「しかし、ガンダムを出さなければホワイトベースを撃ち落されていました」
ミライ:「リード中尉、椅子にお座りください、危険です。外壁冷却機能プラス3に上昇」
リード:「軍法会議物だぞ、いいな?」
フラウ:「アムロは、アムロは戻ってないんですか?あっ」

アムロ:「ら、落下速度がこんなに速いとは・・・」

シャア:「クラウンは?」
ドレン:「駄目です。残念ながら回収不可能です」

クラウン:「しょ、少佐!シャアーッ!!助けてください!げ、減速できません!シャア少佐!助けてください!!」
シャア:「ク、クラウン。ザクには大気圏を突破する性能はない、気の毒だが。しかしクラウン、無駄死にではないぞ。お前が連邦軍のモビルスーツを引き付けてくれたおかげで撃破することができるのだ!」
クラウン:「うわああーっ!」
アムロ:「あった、大気圏突破の方法が。間に合うのか?姿勢制御、冷却シフト、全回路接続。耐熱フィルム」
「・・・す、すごい、装甲板の温度が下がった。しかし、どうやって着陸するんだ?」


オスカ:「電波障害の為、ガンダムを確認できません」
セイラ:「アムロ、アムロ、応答して」
フラウ:「アムロ、アムロ!」
セイラ:「しばらくは通信はできないわ」

シャア:「モビルスーツの位置は変わらんな。燃え尽きもしない」
ドレン:「どういうことでしょう?あのまま大気圏に突入できる性能を持ってるんでしょうか?」
シャア:「まさかとは思うが、あの木馬も船ごと大気圏突入をしているとなれば、ありうるな。残念ながら」

ミライ:「高度32、30、29、26、25、24、20、17、16、14、12、11」

アムロ:「持つのか?これで?」

シャア:「無線が回復したら大陸のガルマ大佐を呼び出せ」
ドレン:「ようやくわかりましたよ、シャア少佐。よしんば大気圏突入前に敵を撃ち漏らしても、敵の進入角度を変えさせて我が軍の制圧下の大陸に木馬を引き寄せる、二段構えの作戦ですな」
シャア:「戦いは非情さ。そのくらいのことは考えてある」
ドレン:「ガルマ大佐です」
シャア:「ん」

ガルマ:「よう、なんだい?赤い彗星」
シャア:「その呼び名は返上しなくちゃならんようだよ、ガルマ・ザビ大佐」
ガルマ:「はははは、珍しく弱気じゃないか」
シャア:「敵のV作戦って聞いたことがあるか?その正体を突きとめたんだがね・・・」
ガルマ:「なんだと?」
シャア:「そのおかげで、私はザクを八機も撃破されてしまったよ」
ガルマ:「ひどいものだな、そんなにすごいのか?」
シャア:「そちらにおびきこみはした。君の手柄にするんだな。後程そっちへ行く」
ガルマ:「よーし、そのご好意は頂こう。ガウ攻撃空母で迎え撃つ。緊急出動だ!」
ジオン士官A:「は!」

ミライ:「高度53000。減速良好。水平角に戻します」
ブライト:「よーし、アムロ、聞こえるか?アムロ!」
セイラ:「アムロ、無線が使えるはずよ。アムロ、応答してください、アムロ!」
オスカ:「映像回復します。ガンダムです!」
フラウ:「アムロ!」
ブライト:「奴め、あとで締め上げなければならんが、このモビルスーツがあれば連邦軍はジオンに勝てる!」

アムロ:「無線回復、着艦します!」
セイラ:「感度良好。アムロ、うしろの上部甲板にでもどうぞ」
アムロ:「了解!」

避難民達:「おお・・・」
老人:「ほらごらん、ペロ、あれが地球だよ」
ペロ:「へえ、あれみんな陸地なんだね。こっちが海?海っていうんだろ?」
老人:「ああそうだ。ペロは初めて見るんだな、地球を。これがみんな陸地と海でできている自然の星なんだよ、ペロ」

マーカー:「予定進入角です。現在までのコースです」
リード:「これではなんにもならんじゃないか!!ブライト君!」
ブライト:「そう思います。ここはジオンの勢力圏内です」
リード:「冗談じゃない。うっ・・・」
セイラ:「・・・傷の手当てを」
ブライト:「シャアは戦術にすぐれた男です。我々はシャアにはめられたんです」
リード:「突破するんだ、なにがなんでも!」
マーカー:「敵機です!」
リード:「なに!?」

ガルマ:「シャアの言う通りかもしれん。今までの地球連邦軍の戦艦とはまったく桁が違うようだ」
ジオン兵B:「ムサイのカプセルです」
ガルマ:「よし、収容しろ」

次回予告:「ガルマ・ザビの機動力はホワイトベースを地上に追い詰める。正規軍との戦いは一瞬の息抜きも許されなかった。さらに、地球の重力はアムロ達に苦戦を強いる。機動戦士ガンダム、次回、『ガルマ出撃す』。君は、生き延びることができるか?」


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